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「娘が負けるなんて!」いじめの首謀者は塾のママ友だった?<お受験戦争 9>【ママ友トラブル図鑑 Vol.30】

2025年08月17日10時00分 / 提供:ウーマンエキサイト

■いじめについて、ママ友の核心に触れると?

芽依のいじめ現場を見て数日。私は意を決して、授業終わりのタイミングを見計らって塾に向かった。

芽依と優花が出てくる前に、話しておきたいと思った。

私は少しだけ声を落とし、核心に触れる。

「実は…優花が最近、塾のことをまったく話さなくなっていて。それで心配になっていたんです。先日も、芽依ちゃんに無視されたと泣きながら話してくれて…」

その瞬間、瑛子さんの表情がすっと硬くなった。

「それで?うちの芽依が“いじめてる”って言いたいの?」

「いえ、責めたいわけじゃ…ただ、少し距離があるみたいで。前は仲良くしてたので、私もちょっと驚いて…」

「――ふん」

鼻で笑ったような音とともに、瑛子さんが一歩、私に近づいた。

■「子ども同士のいじめ」で済まされない

「あなた、分かってないのね。芽衣は年少の頃から、ずっと塾とお稽古を頑張っていたのよ。遊びも我慢して…。私も芽依の為にお金も時間もかけて、ようやく今のレベルにいるの」

目が笑っていなかった。

私は言葉を失った。
まさか、そこまで思われていたなんて。

瑛子は、さらに続けた。

「優しくしてあげたのよ?塾のこと、試験の傾向、いろいろ教えてあげた。それなのに、芽依が少し無視しただけでイジメだと騒ぐなんて…受験に落ちたら、あんたたちのせいよ」

その瞬間、心の中にスッと何かが冷えた。
…もう、これは「子ども同士のいじめ」なんかじゃない。

きっと首謀者はこの人だ。
この人は、“お受験”で合格するためなら娘を加害者にすることも厭わない。
それをしてもいいと考えている人だ。

私は震える声を押さえ、静かに言った。

「受験に失敗しても、それは“他人のせい”じゃないと思います。私は、優花が自分の力で頑張れることを大事にしたいんです」

瑛子の目が細くなった。

「じゃあ、せいぜい頑張って。塾もやめたら?真剣じゃない人がいると、目障りなのよ」

その言葉を背に、私は黙って会釈をしてその場を離れた。

もう、ここに長くいる意味はない――
でも、どうするかは、娘とちゃんと話してから決めよう。

※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。

(ウーマンエキサイト編集部)

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