2025年12月03日14時20分 / 提供:Digital PR Platform![]()
工学院大学(学長:今村保忠、所在地:東京都新宿区/八王子市)の田村 雅紀 教授(建築学科)は、コンクリートの資源循環や歴史的建造物の保存再生技術など、建築材料を中心とした研究を進めています。その一つである木造建築の退色・ひび割れ対策となる高伸張型-木材表面透明保護塗り材に関する手法を12月9日から開催される第29回 R&R 建築再生展2025 マンション改修編(主催:建築再生展組織委員会)において発表し、社会での技術活用を進めます。
木材の建築利用は、炭素を貯蔵でき、二酸化炭素排出削減の効果が期待できることから、現在大きく注目されています。2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」、2021 年に「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用促進に関する法律」が施行され、建築用木材の積極的な社会利用は推進されているものの、木造建築の耐久性の確保や長寿命化に関しては課題が残されています。
田村教授は、高伸張型-木材表面透明保護塗り材について、2018年から株式会社セブンケミカルと共同研究を進めています。近年は長野県や千葉県での木造改修建物への実証実験と建築主・設計者への意識調査を行いました。その結果、耐久性を確保するための効果的な塗装方法が示される一方で、木材表面透明保護塗り材に関する特性・品質に関する基礎的情報が発注者や設計者に認識されていない現状などもわかりました。展示会では屋外暴露試験体を展示し、塗装表面の状態や劣化防止効果などを直接ご覧いただけます。
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