2025年06月27日14時05分 / 提供:Digital PR Platform
北里大学 大学院医療系研究科 博士課程 2 年の塚本ひかり(筆頭著者)と医療衛生学部の村石浩教授(責任著者)らは、核医学施設における放射能汚染の可視化を目的とした環境用ガンマ線カメラを開発しました。本研究成果は、最新のがん治療用放射性医薬品である177Lu-oxodotreotide【※1】由来の放射能汚染を高感度に可視化できる点で、医療現場における放射線管理の新たな選択肢として社会実装が期待されます。この研究成果は、2025年6月23日付で、国際学術雑誌PLOS ONEに掲載されました。
■研究の背景
近年、神経内分泌腫瘍に対する標的放射線治療(Targeted Radionuclide Therapy: TRT)として、ルテチウム-177(177Lu【※1】)を用いた放射性医薬品(177Lu-oxodotreotide【※1】)が注目されています。この治療法は高い治療効果を有する一方、放射能が診断用放射性医薬品(99mTc【※2】)の10倍以上と大きいため、医療従事者や清掃業者などへの被ばくが大きな課題となっています。
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