2025年06月02日11時03分 / 提供:Digital PR Platform
国立大学法人北海道大学大学院工学研究院(所在:北海道札幌市、総長:寳金 清博、以下「北海道大学」)と川崎重工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:橋本康彦、以下「川崎重工」)は、アニオン交換膜(AEM)水電解装置向け高性能電極の開発に成功しました。
水素は、カーボンニュートラル実現に向けて、使用時に二酸化炭素(CO2)を発生させない持続可能なエネルギー源の1つです。クリーンな水素社会の実現に向けて、水素を「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」という水素サプライチェーンの構築が推進されている中、水素を「つくる」という分野において、電気エネルギーで水素ガスを生産する「水電解装置」(※1)の開発と実用化が進んでいます。この水電解装置は、水に電気を通して電気分解することで気体の水素と酸素に分離するものであり、その製造時の電気に再生可能エネルギーを用いることでCO2を発生させない、いわゆる「グリーン水素」の製造が可能な技術として注目されています。
現在、販売されている水電解装置の主な水電解方式には、アルカリ水電解、プロトン交換膜(PEM)水電解がありますが、このたび、北海道大学と川崎重工が水素製造の効率化に成功したアニオン交換膜水電解(以下「AEM水電解」)は、商用化された製品は少ないものの、これまでの主な水電解方式と比べて、高価な貴金属の使用量を抑えることができ、低コストで高性能が見込める方式として、将来の適用が期待されています。
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