2025年05月12日20時05分 / 提供:Digital PR Platform
中部大学大学院応用生物学研究科の横山さや香大学院生と食品栄養科学科管理栄養科学専攻及びサボテン・多肉植物研究センターの田中守准教授は、このたび食用サボテンであるウチワサボテンの摂取が免疫機能や腸内環境に及ぼす影響を動物実験で詳しく調べた。具体的にはウチワサボテンの小型種であるノパレア・コケニリフェラをマウスに継続的に摂取させ、腸内環境を改善し、腸管バリア機能を高めることを初めて明らかにした。特に、糞便中のムチン含有量が増加し、盲腸内容物の水素イオン濃度指数(pH)が低下するなど、整腸作用が認められた。また血清中免疫グロブリン(IgGとIgA)の有意な増加が確認され、全身免疫応答の強化作用をもつことも明らかとなった。本研究成果は、愛知県春日井市の地域資源である「食べるサボテン」の新たな健康効果を科学的に証明した。今後の食品開発や健康促進の分野での活用、地域ブランド強化に向けた重要な一歩になることが期待される。
研究成果のポイント
■南米で野菜として食べられている平たい形のウチワサボテンの摂取により、糞便量が増加し、整腸作用をもつことを明らかにした。
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