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神経組織におけるカテプシンBおよびLの欠損は小脳萎縮を引き起こす

2025年05月26日14時45分 / 提供:PR TIMES

~領域特異的なプルキンエ細胞に必須の機能を解明~

順天堂大学 大学院医学研究科 老人性疾患病態・治療研究センターの内山安男 特任教授、谷田以誠 先任准教授らの研究グループは、兵庫医科大学 遺伝学講座の大村谷 昌樹教授との共同研究において、神経組織特異的カテプシンB・L二重ノックアウトマウス(B/L NES)を用いて、神経組織特異的なカテプシンB*¹およびL*² の欠損により、運動障害・行動異常を示し、小脳の領域特異的にプルキンエ細胞*³変性・脱落し小脳萎縮を引き起こすことを明らかにしました。カテプシンBおよびLは脳組織全体に発現しており、阻害剤を用いたこれまでの研究では、神経組織全体に影響があると考えられていました。このようにカテプシンBおよびLが領域特異的なプルキンエ細胞の維持に影響を与えるということは、誰も予想していなかった結果で、特定のプルキンエ細胞維持におけるカテプシンBおよびLの重要性を世界で初めて明らかにしたものです。
本論文はAmerica Journal of Pathology誌のRecent Advances in Neurodegenerative Diseases(神経変性疾患における最近の進展)特集号に採択され、プレプルーフ版が2025年5月2日付でオンライン版で先行公開されました。

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