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「長周期・大振幅地震動に対応した多段すべり支承『TSB』免震システムの開発と実装」日本免震構造協会 技術賞を受賞

2025年06月22日00時40分 / 提供:PR TIMES

日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)は、このたび、一般社団法人日本免震構造協会より、「長周期・大振幅地震動に対応した多段すべり支承『TSB』※1の開発と実装」について、株式会社内藤建築事務所、株式会社織本構造設計、株式会社PILLARおよび半田市立半田病院とともに第26回「日本免震構造協会賞 技術賞」を受賞しましたのでお知らせいたします。

今後発生が懸念される南海トラフ地震では、従来の設計想定レベルを大きく超える長周期・大振幅地震動となる可能性が指摘されています。その想定震源域に近接する愛知県半田市の「知多半島総合医療センター(旧称:半田市立半田病院)」(以下「本プロジェクト」)の整備にあたって、設計者である内藤建築事務所と織本構造設計が2種類の免震装置を上下に重ねた免震システム・多段すべり支承『TSB』を考案し、当社とPILLARを加えた4社の共同開発により、長周期・大振幅地震動の巨大変形に対応できる新しい免震システムとして、同医療センターにて初採用・実装されました。

『TSB』は、摩擦係数の異なる2種類の免震装置を上下に直列に組み合わせることで地震の大きさに応じて段階的に作動する仕組みになっています。従来から想定されている規模の地震動に対しては当社のNS-SSB(R)※2(球面すべり支承)が単独で摺動し地震エネルギーを吸収しますが、本プロジェクトで想定される南海トラフ地震に対しては、NS-SSB(R)が限界変形に達するとすべり板外周部の段差でスライダーがロックし、その後にPILLAR製の平面すべり支承(以下「PSSB」)が摺動することにより、国内では最大の免震クリアランス165cmを確保した新しい免震システムが実現しました。

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