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【サンダンス映画祭レポート】偉大なる日系人映画監督を息子の視点で見つめる

2025年01月29日18時00分 / 提供:ぴあニュース

ロサンゼルスに生まれた日系2世のロバート・ナカムラは、「アジア系アメリカ人メディアのゴッドファーザー」とも呼ばれる、偉大なる存在。6歳だった第二次対戦中、両親とともにマンザナー強制収容所に連行され、戦後はカメラマンを経てドキュメンタリー映画監督として活躍した。フィルムメーカーとして数多くの賞を受賞し、UCLAでも教鞭を取った彼の教え子には、『ワイルド・スピード』シリーズなどで知られるジャスティン・リンも含まれる。

そんな彼についてのドキュメンタリー映画『Third Act』を撮ったのは、ひとり息子で、やはりドキュメンタリー監督のタダシ・ナカムラ。7年かけて製作したこの映画のプレミアでの反響は、すばらしかったという。

「すごく感動した、笑って泣いたと言ってもらえました。僕と父の関係、あるいは家族の歴史、家族が抱えるトラウマという部分に共感してもらえたようです。アジア系の観客には、映画の中で父が脆い部分をさらけ出すことに心を動かされた人もいたようでした。父の世代のアジア系の男性はあまり感情を表に出さないですからね」と、タダシ。

数ある感動的な場面でも、とりわけ心に残るのは、父ロバートが「じいちゃん(ロバートの父で日本からの移民ハルキチ・ナカムラ)が日本人じゃなかったらよかったのにと思ったことがある。そのことに罪悪感を覚える」と告白して泣くシーン。アメリカに住むマイノリティならば、おそらく誰もが理解できる心情だろうが、その言葉が父から出てきたのは、タダシにとって驚きだった。

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