2024年11月12日12時00分 / 提供:ぴあニュース
エミー賞で史上最多18部門に輝いたドラマ『SHOGUN 将軍』が16日(土)から期間限定で劇場公開される。真田広之らと共に本作のプロデューサーを務めた宮川絵里子は本作の成立を「奇跡だと思います」と笑顔で語る。日本人が観ても違和感のない“世界を魅了する日本の時代劇”はどのようにして生まれたのか? このタイミングで改めて宮川に聞いた。
マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 サイレンス』では共同プロデューサーを務めるなど、数多くの映画に参加してきた宮川が本プロジェクトに参加したのは2016年。まだ真田広之がこの作品に参加する前だ。
「制作会社のFXが本作のプロジェクトを進めていて、イギリス人のプロデューサー主導でロンドンを拠点に、部分的に日本で撮影しようとしている段階でした。この作品は実現するまでに延べ11年かかっているそうなんですけど、いろいろな段階があって、一度すべてが止まって仕切り直しになったんです。そこで本作のショーランナーになったジャスティン・マークスが入って、真田さんが参加して……それからもストップしたり、先が見えなくなったり、コロナ禍もありましたし、壁にぶちあたりながらここまで来た感じがします。ですから、日本が題材で、日本を中心に置いたドラマをここまでの規模で出来たのは本当に奇跡だと思います」
海外作品でサムライが登場する映画やドラマはこれまでにもたくさんあった。しかし、日本人がスタッフの中枢に招かれ、細部までこだわり抜いた作品は多くはない。