2025年08月14日10時00分 / 提供:ウーマンエキサイト
■塾の友達の様子がおかしい?
塾が終わる時間に合わせて私は教室の前で娘を待っていた。
一番最初に扉を開けて出てくるのは、たいてい芽依ちゃんと優花。手を繋いで、何やら楽しそうに笑いながら出てくるのが、いつもの光景だった。
けれどその日は違った。
ドアが開いても、芽依ちゃんが一人でスタスタと先に出てきて、私には目もくれずに去っていった。
少し遅れて優花が出てきたが、その顔はどこか沈んでいて、歩みもゆっくりだった。
「どうしたの?今日は元気ないね」
そう声をかけると、優花は首を横に振るだけで、何も言わなかった。
手をつないでも、その手にいつもの力がない。
帰り道、私は何度も話しかけたけれど、優花はぼんやりと空を見たまま、言葉を返さなかった。
■娘が教えてくれた本音とは…
家についてようやく靴を脱いだその時、ぽつりと呟いた。
「え?」
私は思わず聞き返した。
「何回も話しかけたのに、ずっとこっち見ないの。あのね、優花の絵、ちょっと下手って言ったの。先生に褒められたやつだったのに……」
言葉を選びながら、泣かないように我慢している優花を見て、胸の奥が締めつけられた。
どう返せばいいかわからなくて、私はただ、そっと頭を撫でた。
“たまたま”なのかもしれない。
子ども同士にはいろいろある――そう思いたかった。
けれど…私には思い当たる節があった。
※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
(ウーマンエキサイト編集部)