2025年07月24日18時00分 / 提供:ウーマンエキサイト
■今まで仲良くやってきたのに新嫁の登場で義母が急変!?
「いいところを探して、優しくしてあげなさい」という母の言いつけを守って大きくなったマリコ。
そして、現在。
マリコは結婚して義母と同居をすることになりました。
このときマリコは、まだなんとも思っていませんでした。
いつも通り「どんなときも人にやさしく」そう義務のように思っていたのです。
しかし、目の前に弟の嫁がやってくると事態は変わっていきました。
明らかに自分より若くてかわいい嫁がきたことで、マリコの心中は穏やかではなくなりました。
そして何より、義母の態度があからさまに自分と違うことに気づいたのです。
半年も経つと、その差はよりひらいていくようでした。
義母はのぞみには、食事を作らせることをしないだけでなく、出前をとったり、おこづかいまであげているようでした。
さらに、マリコの悪口を言っているのを聞いてしまったのです。
義母の悪口に対しても、同調することなく、「お義母さんも、お義姉さんも大好きだから仲良くしてほしい」と言うのぞみ。
その天真爛漫さが余計にマリコを苛立たせるのでした。
■新嫁の妊娠告白にますます嫉妬。夫まで裏切るの!?
のぞみからのまさかの妊娠報告に呆然とするマリコ。
それもそのはず、マリコとタロウもずっと子どもがほしいと思っていたのです。
マリコは血の気が引いていくのを感じました。
そして、舞い上がる義母を横目に、マリコの席でマリコが食べるはずの夕飯をのうのうと食べているのぞみ。
それでもまだ、マリコは喜ばなければならないとぐっとこらえていました。
悪気なく「同じ学年の子どもがいたら楽しそう」と言うのぞみに、ついカッとなって「うちのことはほっといて!」と言ってしまったマリコ。
いつでも人に優しくしてきたマリコのこの行動に、タロウもハッとするのでした。
マリコの発言によって、少し涙目になるのぞみ。
その姿を見て義母は「みっともない。嫉妬なんかして!」とマリコに吐き捨てるように言ったのです。さらに、タロウはのぞみをフォローしようと車で送っていきました。
さて、この後二人の嫁はどうなっていくのでしょうか?
こちらはNAPBIZブログに投稿された漫画になります。作者の原黒ゆうこさんに、この漫画についていくつかインタビューしてみました。
■作者の原黒ゆうこさんへインタビュー
ーこのお話しを描こうと思ったきっかけを教えていただけますでしょうか? テーマなどもあったら教えていただきたいです。
切りたくても切れない縁。
その中で生まれるぶつかり合いや思いやり、時には軋轢や葛藤。
そんな人間関係の複雑さと泥臭さを、丁寧に描きたいと考えました。
ー今まで「いい嫁」を演じていたマリコですが、義妹ができたことによってその仮面が剥がれていきます。マリコにとって一番耐えがたかったのは、何なのでしょうか?
自分と正反対のタイプの義妹と比較されたこと。
特に夫が義妹に優しくしている姿です。
今まで「いい嫁」を演じてきた彼女にとって、自分が見過ごされているように感じる瞬間は、自己価値を揺るがすほど辛いものでした。
ー確かにそうですね。自分は「いい嫁」を演じているのに。正反対の嫁のほうがチヤホヤされているというのは、考えるだけでも耐え難いですね。
のちのち、義妹であるのぞみの本性も見えてくるのですが、のぞみは元々そういう性格だったのか、マリコへの対抗心からエスカレートしてしまったのか、どちらでしょうか?
のぞみは、元々は純粋で素直な部分を持ち合わせている一方で、心の奥には自分でも気づかないような醜い一面、たとえば、嫉妬や見栄、誰かに勝ちたいという欲求を抱えていました。
その部分は普段は隠されていたのですが、マリコという存在に対する敵対心が、その感情に火をつけました。
マリコの仮面がはがれていく一方で、のぞみの中の隠れた一面も徐々に露わになっていく。そうした変化の過程を描けたら、と思いました。
ーまさに! マリコとのぞみがあわせ鏡のようにどんどんと本性が露わになっていく様がとても面白かったです。
最後になりますが、自分より若い女性に嫉妬してしまう、または年上の女性に妬まれてしまうということは、どちらの立場でもあることかと思うのですが、どうすればなるべく対立することなく、お互いがやり過ごせると思いますか?
どうすればいいんでしょうね。私にも分かりません(笑)。
一つだけ言えるとすると「相手も同じように葛藤しているかもしれない」そう思うだけで、少しだけ優しくなれる気がします。
ーそうですね。自分が感じていると言うことは、相手も何かしら感じているはずですよね。原黒ゆうこさん、貴重なお話ありがとうございました!
さて、タロウはマリコを裏切っているのか? マリコとのぞみはどんな運命をたどるのか? 最後まで見逃せない展開になっていますので、ぜひ、最初から読んでみてくださいね。
>【1話から読む】「嫁の敵は嫁?」
(サトウヨシコ)