イベントは大成功！ でも「俺たちふたりで頑張った」にモヤモヤ【ののかさんは許さない Vol.17】

■これまでのあらすじ
気のいい同期の高田と展示会の担当になった辻森は、高田から細かい資料や報告書作りといった裏方仕事を押し付けられてきた。そんな中、ついに展示会を明日に控え、当日の流れを最終確認をするふたり。しかし、身内に配る資料に誤字を見つけた高田が辻森を責め、修正作業を「俺、手伝わねーからな」と言い捨てる。これまで裏方作業を全部投げられてきた辻森は憤慨するが、自分のミスを認めひとりで刷り直すのだった。

■イベントは大成功！ でも…

■同意を求められて…

■これでよかったのかな

展示会のイベントは無事に終了。打ち上げでは、上司や先輩から「ふたりともよく頑張った」と褒められました。

そして高田も…。

「どうなることかと思ったんすけど、俺たちふたりで頑張りましたよ～」と。

「ふたりで」という言葉に、引っかかる辻森。高田から同意を求められると、どう返したらいいのかわからなくて…。

その時、上司からも「君たちふたりの大きな一歩になったね」と言われて、辻森はいろんな気持ちを抱えながらも高田に笑顔を返すのでした。

しかし帰り道…。その後ろ姿は、何を思っているのでしょうか…？

(あさのゆきこ)