2024年04月04日22時00分 / 提供:ウーマンエキサイト
このお話は作者エェコさんに寄せられたエピソードをもとに再構成しています。個人の特定を防ぐため、脚色を加えてあります。
■前回のあらすじ
大学生のキヨと付き合っていたことが妻にバレた武夫は、隠れて交際を続けるために、キヨの友人の正子を彼女と偽ります。しかし事態が発覚し、正子は深く傷つき、武夫と妻は離婚します。慰謝料を請求された武夫はもっと早く別れるべきだったと発言しキヨのことも傷つけるのでした。1週間後の話し合いの場で、武夫を忘れられないキヨは凶器を持って武夫に迫ります。しかしキヨの前に立ちはだかったのは正子でした。
久しぶりにちゃんと見た両親の顔は…
友だちとしての最後の言葉
正子に諭されて振り返ったキヨの目に映った両親の顔…苦しさと心配が入り混じった表情に、キヨは何か感じたでしょうか。
大好きだった親友からの最後の言葉を聞き…真っ黒だったキヨの顔に、少しだけ光がさしていきます。
武夫と出会って大きく道を踏み外してしまったけれど、ひどいことをしてしまったけれど、きっと本当に正子とキヨは友だちだったのでしょう。だからこそ、武夫に染められたキヨの心に正子の言葉が届こうとしています。