2024年03月21日12時00分 / 提供:ウーマンエキサイト
このお話は作者ポケットさんに寄せられたエピソードをもとに再構成し漫画化しています。
■これまでのあらすじ
ある日突然、息子のゆうたと引き離されたさくらは、夫と交際相手の綾乃が仕組んだ罠にはまってしまう。ふたりの狙いが慰謝料と息子ゆうたの養育費だと知ったさくらは、ゆうたを取り戻すため審判の申し立てを決意。調査員調査によって、久しぶりにゆうたと再会できたさくらだったが、帰宅すると綾乃が待っていて…。子どもを返すから慰謝料と養育費を請求しないでほしいと言う綾乃に憤怒し、ボイスレコーダーを使って話を聞き出そうとするが、逆に不利な音声を録音されてしまう。次の審判の日、綾乃の自作自演の録音によって、人を傷つける人物だと誤解されてしまったさくらは、自らの無実を証明すべくある物を提出するが…。
■さくらの証拠の効力は!?
私も「あの日」の録音を提出しました。提出したのはボイスレコーダーと、携帯電話です。
あからさまにうろたえる夫。
私は綾乃にボイスレコーダーしか見せていませんでした。まさか携帯電話で最初から会話を録音しているとは思わなかったようです。
そこにはしっかりと「あの日」の会話が録音されていました。確かにあの日、綾乃が私に言った言葉。
慰謝料と養育費を請求するな、ゆうたが夫に似ていなくて愛情が湧かない、夫とふたりで住みたいから家を出ていけ…。
会話の内容から、綾乃と夫が密な関係なのは明らかでしたが…。
■この人はもう…
夫は食い下がります。
確かにこの審判は子どもの監護権を決めるものであり、離婚問題とは別。
夫はこの録音だけでは私が綾乃に暴力を振るったことに変わりなく、そんな母親に子どもは渡せないと主張してきました。
そんな夫を見て…。
もう夫としても息子の父親としても、「この人は必要ない」と思ったのです。