■これまでのあらすじ
美咲と拓也は、結婚して数年は「子どもがほしい」という気持ちに夫婦の間で温度差があり、それぞれにストレスを抱えていた。そんなふたりが心をひとつにして妊活を開始するが、1年後に妊娠するも流産。その後も一度妊娠するが、ふたりはお腹の赤ちゃんを亡くしてしまう。そんなつらい体験から、美咲はぬいぐるみを「花ちゃん」という赤ちゃんとして育てるようになる。拓也はそんな美咲にどう接したらいいのかわからず長く苦しみ、ついに美咲に「花ちゃんをお空にいかせてあげて…」と頼むのだった。拓也の訴えにより、現実を受け止めた美咲は、夢の中で花ちゃんにお別れを告げるが…。