2023年06月28日09時00分 / 提供:ウーマンエキサイト
ウーマンエキサイトをご覧のみなさまピンキーです。
息子も小学2年生になり、自分でできることが増え、ずいぶん楽になりました。
過去を思い返してみると、息子が生まれる前から、私は子育てについての思い込みがたくさんあったように思います。
ということで今回は、子育ての思い込みから解放されたことについて書いていきますね。
息子を妊娠したときのことです。
私には理想の育児がありました。
■子どもが生まれて産後うつに
子どもには優しく穏やかな気持ちで接し、楽しく育児をしていこうと決めていました。
子どもを産み、育てるなんて並大抵のことではありません。
子どもを育てることに責任も感じていました。
失敗することは許されない、と自分にプレッシャーをかけていました。
不安になることもありましたが、前向きに考えることは得意だったので、きっと何とかなる、と根拠のない自信がありました。
しかし、現実はそんなに甘いものではありません。
妊娠中も、精神的に不安定になることは多々ありました。
しかし、子どもが生まれ、一層不安定になってしまったのです。
完全に、産後うつだったと思います。
不安なことがあると、夜な夜なネットで検索ばかりしていました。
息子が夜中にたびたび起きるので、ただでさえ睡眠時間が減っていたのに、さらに睡眠時間は減りました。
息子と2人で家で過ごしている間は気が張っていて、何とか過ごしていましたが、週末、家族が全員休みの日がくると、絶望的な気持ちになりました。
■育児に失敗も完璧もない
そんなことを思っては、ひとりで泣いていました。
何度も出て行こうと思いましたが、それを思いとどまったのはやはり息子と離れたくなかったからです。
母親の資格がないと思いながら、息子の母親でいたいと強く思いました。
罪悪感でいっぱいになりながらも、明日からは、優しく穏やかな気持ちで笑顔で過ごそうと誓う…その繰り返しでした。
私の精神状態などお構いなしに、息子はどんどん成長していきました。
だんだん手がかからなくなり、楽になっていき、私の気持ちは時間が解決してくれました。
私は、親が子どもを育てるものだと思っていました。
ですが、実際には私や夫だけで育てることなんて、とてもできませんでした。
家族だけでなく、今まで出会ったすべての人から、息子はたくさんの影響を受けて育ってきました。
親には子どもを育てていく責任があり、完璧に育てなければいけない、失敗は許されない、そう思い込んでいましたが、そもそも子育てに、完璧も、失敗なんてものもなかったのです。
親ですら、完璧ではないのに、完璧な人間など存在しないのに、完璧を求めること自体が間違っていたのです。
子育てに”失敗”も”成功”もありません。
そんなことを考えるのは、子どもに対して失礼なことです。
失敗と思うのも、成功と思うのも、個人の価値観の問題であって、どちらが正しいなんてありません。
時にはイライラしてしまったり、怒ってしまうこともあるけれど、愛情を持って育てていれば、子どもは勝手に大きくなっていきます。
私は成長していく息子を見て、思い込みから解放されました。
これからも、息子は出会っていく人たちから、たくさんの影響を受けて育っていくでしょう。
息子がこれからの人生で何を感じ、何を選択していくのか、それが楽しみで仕方がありません。