■前回のあらすじ
手術後はあきらかにおかしな言動が増えた父。しかし母は術後に起こる記憶の混乱かと思い、ただじっと耐えることに。その後、リハビリ専門の病院に転院した父は、不自由な体で病院を脱走したのでした。
■異様な風景が広がる特別病棟
脱走を繰り返す父が移動になった病棟は、いわゆる認知症の患者さん専用の病棟でした。
■リバビリの甲斐あって…
父が退院する前にちょっといい外食に連れて行ってくれたことは、強く記憶に残っています。きっと父と一緒の外出はいろいろ制限がつくだろうから…と母は考えていたのだと思います。
この時の私には父との暮らしがどんなものになるのか全く想像がつきませんでした。