2023年07月14日10時00分 / 提供:ウーマンエキサイト
■前回のあらすじ
事故の加害者は、自賠責保険には入っているものの、任意保険には入っていないことが発覚。電話で話し合おうとしたものの、電話に出るや否やまさかの逆ギレ! 無気力になる夫の一方で、怒りがフツフツと煮えたぎっていき…。
■電話を無視し続ける加害者
それから何度も電話をかけるも、加害者が電話に出ることはありませんでした。
“金を払う必要はない、ひかれた相手が悪いのだから”
確かに、夫をひいた側にしたら、その“飛び出してきた”という感覚は、確かなのかもしれません。
よそ見をしていたり、ほかのことに注意を取られていれば、夫に気づいたその瞬間は“突然”です。
しかし、夫は確実に歩行者信号が青に変わったところで、歩き出していたそうです。こちらは別にお金の話をしたいわけではありません。話し合わなければ事故の処理が進まないから電話をしているのに、ひたすら「お金は払わない」の一点張りで、加害者は電話に出ることすらありませんでした。
■集まっていく証拠
夫が事故に遭ったと聞いた時、瞬時に「絶対に交通違反しない夫だから、右折車に巻き込まれた…?」と思ったくらい、夫は慎重派です。
飲酒運転なんてもってのほか、遠出前には事故の映像を見て気を引き締める夫。
何を隠そう、結婚を考えていなかった臆病な私が夫との結婚を決意したのは、夫の運転する車に乗り、その安全運転ぶりを知ったからです。
加害者側との交渉は一向に進まなかったものの、その一方で、事故発生時に夫を目撃し、介抱してくれた方々が警察署に証言に向かってくださったため、ドライブレコーダーや監視カメラという決定的な証拠はないにしろ、車側の問題であることは明確でした。
何の見返りもないのに警察に足を運んでくださった証言者の方々には、本当に感謝しています。
しかし、加害の高齢者様は、一向に自分の非を認めませんでした。
次回に続く(全11話)毎日10時更新!
※本記事はあくまで筆者の体験談です。交通事故後の対応はケースによって都度異なります。詳しくは専門機関にご相談ください。