2023年07月08日10時00分 / 提供:ウーマンエキサイト
■前回のあらすじ
アラサーのモチコは、テレビの中学受験ドラマを見たことをきっかけに、自身の中学受験を思い出します。懐かしく感じる一方で、まるで戦場のようなつらい日々の思い出がよみがえってきました。
■中学の文化祭に連れていかれた
20年ほど前、私が小学3年生のころ…。私は地元の公立小ではなく、受験をへて私立小学校に通っていました。
小学校生活も板についてきたこのころ、母に連れていかれた場所がありました。
親子でキレイな服を着て、たどり着いたのは私立中学校・A女子中学の文化祭でした。
にぎやかな文化祭のスペースを抜けて「受験生向けの個別相談ブース」へと入りました。
部屋の中では先生と私と母の三者面談のような状態になり、「今、何年生?」「志望校はもう決めているの?」など、簡単ではありますが受験に関する話をしました。
しかし、私は「そもそも受験とは何…?」という状態。
何のために中学校の先生と面談しているのか、そもそもなぜA女子中に来ているのか、母は何を計画しているのか…何もわかりませんでした。
状況が飲み込めず、ほとんど母と先生だけが会話しているような状況で、ポツンと取り残されたような気持ちに。
■A女子中を受験することになった
先生との話を終えた母は、それはそれはウキウキで、A女子中がいかに素晴らしい学校なのかを私に熱弁。
優しいお姉さんからフランクフルトを試食させてもらったこともあり、A女子中に、私も特に嫌な印象は抱かなかったので、確かに「良い学校」と話したところ、これにまた母は大盛り上がりしてしまい…。
何がなんだかわからないまま、私がA女子中を受験することが決まってしまいました。
張り切る母に、訳がわからない状態の私。この足並みがそろっていない状態で中学受験までへの道のりが順調にいくはずがありません。
私は、母は、家は、どうなるのでしょうか。