2023年07月07日10時00分 / 提供:ウーマンエキサイト
これは1月の出来事。週も半ばを過ぎ、忙しい一週間もラストスパート。私は子どもたちと、夕飯をとりながら夫の帰りを待っていたのですが…。
■見知らぬ番号から電話が!
「…070…? なんだろう…?」
とりあえず出てみると…メッセージはない。
私はイタズラや間違い電話だと思い、かけ直さずに子どもたちをお風呂に入れることにしました。セールスの電話はよく受けていたので、今回も同じだと思い、深くは考えていなかったのです。
夫の帰りは少し遅いものの、総合病院で理学療法士として働く夫には、残業や勉強会もよくあること。いつもと変わらない、いつも通りの一日が終わろうとしていると、そう思っていました。
すると…夫から電話が。珍しく、テレビ電話でした。
出てみると…。
■包帯まみれの夫に衝撃を受ける
小さなスマホ画面には、顔面が包帯でぐるぐる巻きの夫が…!
え…!? えええええ!?
「そんなわけで、事故に遭ったので、病院に一泊するね…」
言葉少なく、そう告げる夫。
えええ…!?
動揺する私に、駆け寄るお風呂上りの子どもたち。顔面が赤黒く膨れ上がり、包帯まみれのパパを見て、娘も衝撃を受けます。
「パパ…ミイラみたい…」
言葉を失いながら、私は必死に思考を巡らせました。行かなきゃ…でも、今日は冷たい本降りの雨。子どもたちはお風呂上り…コロナ禍の最中、風邪をひかせるわけにはいかない。そして何より、夫が搬送されたのは、夫が働く病院。顔なじみはいる。
そんなちょっとした安心感もあり、私は子どもたちと家に残り、一晩過ごすことを選びました。正直、痛みの中で不安な夫のもとに駆けつけないのは、ひどい話だったかもしれません。
でも、とりあえず私は…子どもたちを守る。そう自分に言い聞かせていました。
これは、私なりに衝撃を受け、動転する気持ちを必死に抑えた結果だったのかもしれません。
次回に続く(全11話)毎日10時更新!