2025年08月28日07時00分 / 提供:E・レシピ
素朴でやさしい味わいの「チャパティ」。主にインドやネパールといった南アジアで親しまれている主食です。
そんなチャパティですが、発酵も特別な道具もいらず、フライパンひとつで手軽に作れるのをご存じですか?
そこで今回は、チャパティの作り方や、ナンとの違い、そしてチャパティの食べ方アイデアレシピを5選ご紹介します。
■ チャパティとは?
チャパティとは、アタと呼ばれる全粒粉と、水、塩だけで作られる、インド発祥の薄焼きパンのこと。生地を丸めたら、発酵させずにこねて薄く伸ばし、フライパンや鉄板で焼きます。
食べるとほんのり香ばしく、小麦の風味がしっかりと感じられるのが特徴。カレーと一緒に食べるのはもちろん、野菜炒めやお肉料理など、さまざまな料理と組み合わせて楽しめます。
■ナンとチャパティの違い
チャパティとよく比較されるのが、日本におけるインド料理の定番「ナン」。しかし、両者は作り方も食感も異なります。
【発酵の必要がない】
小麦粉を使い、発酵の時間を必要とするナンに対して、チャパティはアタと呼ばれる全粒粉を使い、発酵なしで手早く作れます。
【フライパンで作れる】
ナンはタンドールという専用の窯で焼くことが多いですが、チャパティは家庭のフライパンや鉄板で作れます。
【カロリーが低い】
小麦粉を使い、ヨーグルトやイーストで発酵するナンは、1枚約約250〜300kcal。一方、チャパティは全粒粉を使い、発酵なしで作るため1枚約110kcalとカロリーが低めです。
【食感の違い】
ナンは、発酵するため、ふかふかした食感。それに対してチャパティは、薄くて軽く、少しサクッとした食感です。
・ 現地ではどのように食べられている?
インドをはじめとする南アジアの家庭では、手軽に作れるチャパティは「主食」として食卓に欠かせない存在です。朝食やランチ、ディナーまで、一日に何枚も食べられています。豆のカレー(ダール)や、野菜の炒め煮(サブジ)、ヨーグルト(ダヒ)などと一緒に、手でちぎってすくって食べられています。
■ おうちで作れる【チャパティ】レシピ
材料を混ぜて焼くだけで作れるチャパティは、お子さんと一緒にこねて作ることができます。ホットプレートで焼いて、トッピングを楽しむのも良いですね。
チャパティ
【材料】(4人分)
全粒粉 270g
塩 ひとつまみ
お湯 100~150ml
サラダ油 小さじ 1
サラダ油 適量
【下準備】
1、湯とサラダ油を混ぜ合わせておく。
【作り方】
1、ボウルに全粒粉、塩を混ぜ合わせ、サラダ油と合わせたお湯を木ベラで混ぜ合わせる。まとまってきたら手でこね、耳たぶくらいの固さになったら、ひとつにまとめてラップで包み、室温で30分休ませる。
2、(1)を8等分にして丸め、麺棒で丸くのばす。(ヒント)生地がくっつくようなら、分量外の打ち粉をしてのばして下さい。
3、フライパンにサラダ油を薄くひき、中火で焼き色がつくまで焼き、裏返して同様に焼く。
■ 10分以内で作れる! チャパティの食べ方アイデア:5選
チャパティはそのままでもおいしいですが、のせたり包んだりとアレンジ自在。おすすめの食べ方をご紹介します。
・簡単キーマカレー
鶏ひき肉で作るヘルシーなキーマカレー。カレーのルーを刻んでおけば時短可能です。仕上げに加えたしょうゆが味を引き締めます。
・プロ直伝のフムス
フードプロセッサーで手軽に作れるフムスはたんぱく質が豊富です。グリルした焼き野菜を添えるのもおすすめ。
・ブロッコリーとツナのホットサラダ
ブロッコリーを細かく刻んでツナと和えて作る温かいサラダ。とろけるチーズを追加してもおいしいです。火を使わず作れるのもうれしいポイント。
・バジル風味のアボカドサーモンのカナッペ
栄養価が高いアボカドとサーモンを合わせたカナッペもチャパティによく合います。おもてなしにも喜ばれそうですね。
・ナスとツナのクミン炒め
オリーブオイルでクミンシード、ナス、ツナをサッと炒めるだけのシンプルな一品。香ばしいクミンの風味がチャパティとよく合い、ジューシーなナスはとろけるような食感です。
フライパンで手軽に作れるチャパティは、カレー以外にも、アボカドディップや、フムスなどをのせて巻くなど、食べ方が多彩です。お子さんと一緒に作っても楽しいですよ!
(豊島早苗)