2025年10月15日12時00分 / 提供:valuepress
株式会社扶桑社は『あなたになるまで ひとつの細胞からの物語』 (高橋しづ子 著)を9月27日に発売しました。本書は、医師で絵本作家でもある著者が自身の子どもたちや医療現場での経験をもとに、最新の科学の知見に基づき「いのち」のはじまりをたどった絵本です。
◆「いのち」の源流をたどる
本書は「あなた」がどうやって「あなた」になったかを描き、解説した絵本です。生命の誕生のしくみは誰もが、おおよその内容を理解しているでしょう。本書ではそれが「細胞」「染色体」といった生物の用語を用いながらわかりやすく説明されています。あらためて生命の誕生のしくみに触れることができます。ひとつの細胞がどうやって「あなた」になったのかを知ることができます。
◆「いのち」はどうやって大きくなる?
著者は産婦人科医でもあるため、ゆりかご(子宮)のなかで、細胞がどのように増えてゆくかも解説がなされています。30日ぐらいで心臓ができあがったあと、手足や、肺、胃袋、骨などができあがってゆく過程がイラストとともにわかりやすい言葉で詳述されています。
◆最新の研究もフォロー
本書では「いのち」をめぐっての最新の研究にまつわるおはなしも増えています。いくつかの内容を見て行きましょう。
・細胞が増える理由は?(これまでの科学者の研究では「まったく同じ細胞をつくるため」と考えられてきたが、「あなた」という「特別な細胞」を見つけるために増えることがわかってきた)
・人のぬくもりを知らないあかちゃんは死んでしまう?(イタリアで行われた研究。だっこされたあかちゃんは「生まれてきてよかった」という遺伝子のスイッチがオンになる)
まだまだわからないこともあるが、わかることもできてきている。そうした最新の知見にも触れられます。
子どもさんはもちろん大人でも感慨を得られる本となっています。親子で読めば「いのち」を考えるきっかけともなるでしょう。
◆誰しもに読んで欲しい1冊
著者の高橋しづ子 (たかはししづこ)さんは、産婦人科医、臨床遺伝専門医とともに絵本作家としても活躍する人です。科学者である医師としての専門的な知見と、絵本作家としてのやわらかな感性が合わさったとても良い本です。自分のはじまりを知り、大切に思う第一歩として。いのちの尊さや多様性を伝える性教育のはじめの1冊として、胎児期や家族とのつながりを子どもと一緒に考える時間に、などにおすすめの1冊です。
【書籍情報】
『あなたになるまで ひとつの細胞からの物語』
(2025年9月27日発売)
¥1980(税込)
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