2025年10月01日10時00分 / 提供:valuepress
AI教育プログラム「AI STUDIO」を展開する株式会社dott(本社:東京都台東区、代表取締役:浅井 渉)と、AiR国際外語・観光・エアライン専門学校(本部:新潟県新潟市、理事長:池田 祥護)は、AI人材育成を目的とした「AI教育推進に関する連携協定」を締結しました。当社が提供する「AI STUDIO」導入後、学生のAI利用率が大幅に増加し、教育現場の負担軽減や学習効果向上につながっています。
「AI新法」成立、地域課題解決へ向けたAI人材育成が急務に
2025年5月、日本初のAI関連法「AI新法」が成立し、各自治体でAI活用が本格化しています。新潟県でも同年3月、「生成AI利用基準」を策定し、公的業務でのAI導入が進んでいます。
一方、2023年の新潟県の人口は前年比約2.7万人減と過去最大の減少率を記録し、全国でも9番目の減少幅となりました。労働力不足が進む中、現場の省力化や業務効率化が急務となっており、AIを活用できる人材の育成が教育現場でも期待されています。
主な連携内容
・学生・教職員を対象に、AIリテラシー向上・活用力向上のための講義・研修・実習を実施
・AIを活用した実践的な授業および教育現場での業務改革を推進
・AI教育に関する教材を共同開発し、効果測定を通じて改善・改定
・企業と学生が協働し、AIを活用した地域活性化や地域産業の発展に貢献
・その他、協定目的の達成に必要な取り組みを随時協議のうえ実施
語学教育で直面した壁、AIリテラシー育成と教材準備の負担
AiR国際外語・観光・エアライン専門学校 教務部長 桑野知実
「急速に進展するAIの活用に対応するため、教育現場においてもAIリテラシーや活用スキルの育成が急務となりました。学生が将来の現場で活用できる教育となると、教員が一から教材を準備し、各学科の特性に合わせてカリキュラムを構築するには多くの工数と現場の知識や経験が必要であり、なかなか適切な教材もない状況が続いていました。
特に、当校の語学系学科において、どのように授業に取り組んでいくかに悩んでいました。」
導入から半年で学生のAI利用が2倍、教員負担も週5時間まで削減
2025年4月に「AI STUDIO」を導入したAiR国際外語・観光・エアライン専門学校。現在も続いているAIの授業ですが、わずか半年で学生と教員の双方に大きな変化が表れています。
■学生の変化
・AIを「週に数回以上」使う学生の割合は、導入前の約41%から約82%に倍増。
・授業後に「AIの理解度が上がった」と回答した学生は約94%。
・語学学習や授業でのチラシ作成など、自発的にAIを学内外で活用する姿が増加。
・「使いこなせると、頼もしいパートナー」「適切な指示が重要」「完璧ではない」「ファクトチェックが大切」など、AIに対する実践的かつ批判的なリテラシーも着実に育っています。
■教員の変化
授業準備の効率化・授業アイディアの充実・事務作業の効率化
授業準備に必要なデータ・事例の収集がスムーズになり、資料作成の時間が大幅に短縮されました。また、AIを活用することで授業のアイディアがより豊富に得られ、学生にとって分かりやすく魅力的な授業を展開できるようになっています。
また、従来多くの時間を取られていた事務作業がAIによってスムーズに進むようになり、以前より週5時間ほど削減でき、その分を授業準備や教育活動に充てられるようになりました。
授業の様子
座学だけではなく、実際にグループディスカッションやAIを使ったワークも行っている
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AIの活用
授業で学んだ画像生成AIを、AIの授業外でも積極的に活用する動きが始まっています。
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今後の展望
AiR国際外語・観光・エアライン専門学校 学校長 栗林 直子様
今後は、学生が基礎知識とスキルを身につけたうえでAIを使いこなし、価値を生み出す力を育むことで、学科横断の連携や実務に近いプロジェクトにも応用し、社会で活躍できる人材育成を目指します。
株式会社dott 代表取締役 浅井 渉
今回の協定を機に、当社は、AiR国際外語・観光・エアライン専門学校様とともに、学生の実践的なAI教育を推進してまいります。教育現場での成果を活かし、情報系以外の学生に適した教材改良や新コンテンツ開発にも取り組み、AIスキルを実務で活かせる人材を育成することで、AI人材育成に貢献します。
ビジネスレベルでのAI活用を実践的に学べる「AI STUDIO」
当社が提供する教育プログラム「AI STUDIO」は、AIを基礎から実務レベルまで段階的に学べる、実践重視の教材です。学科や学年に応じて複数の教材ブロックを組み合わせることができ、それぞれの専門分野や学習段階に合わせた内容を選択可能。AIの仕組みやリスクへの理解に加え、資料作成・アイデア出し・プレゼンテーションなど、実務を想定したワークにも取り組める構成となっています。
AIを自らの専門領域や仕事の中で「どう活かすか」を考える力も育て、就職後にAI活用をリードできる人材の育成を目指します。
【調査概要】
・調査期間:2025年9月8日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象 :AiR国際外語・観光・エアライン専門学校でAI STUDIOの授業を受けた学生
・サンプル数:88人
・調査方法:インターネットのアンケート調査
※本リリース調査結果をご利用いただく際は、「株式会社dott」調べと明記ください
AI STUDIO サービスサイト:https://aistudio.jp/
【会社概要】
会社名 :株式会社dott
代表 :代表取締役 浅井 渉
本社 :〒110-0015 東京都台東区東上野6-20-3 長谷川ビル2階
事業内容:AIシステム開発
AIの活用方法を学べる教育プログラム「AI STUDIO」運営
URL :https://thedott.io/