2023年11月28日09時00分 / 提供:valuepress
特定非営利活動法人「Education in Ourselves 教育を軸に子どもの成長を考えるフォーラム」は、5年前から開催する「発達障害」セミナー(*1)の参加者(保護者や学校関係者など)の要望に応える形で、「書く」ことの大切さを重視した学習ドリル4巻シリーズ(*2)を発行中です。12月20日、第3巻「くりさがり・くりあがり」を制作・発行します。 学習が難しい子どもたち(幼児、小・中学生)を指導してきた教育機関・エルベテークの指導法(*3)に基づくノウハウ・工夫が満載。くりあがり・くりさがりが苦手な子どもだけでなく、「10になる数」「10までのたしざん・ひきざん」をマスターした子ども向けにオススメしたい学習ドリルです。全国の書店で販売します。
手順はたった2つ。くりさがりからスタート!
私たちが教科書で習う/教えるくりあがり・くりさがりの計算は、たされる数とたす数(ひかれる数とひく数)の2つの数を比較し、大きい数を10の数にするためにそのつど小さい数を分解する、そんなやり方が一般的です。
しかし、子どもの中にはこの分解という作業に時間がかかり、計算を苦手に感じる子どもが少なくないようです。といって、「指で数えさせればいい」では計算力が伸びません。
子どもの指導を長年行ってわかることは、くりあがり・くりさがりのどちらの計算も、10のかたまりを意識すると、手順は2つだけになり、計算がひじょうに楽になるという事実です。
実は、くりさがりの手順のポイントは、たしざんです。しかも、子どもの多くがひきざんよりたしざんのほうが大好きです。
それならば、一般的な「くりあがり→くりさがり」ではなく、「くりさがり→くりあがり」という流れがずっと効果的!……というのが第3巻「くりさがり・くりあがり」のコンセブト・提案です。
■「10になる数」「10までのたしざん・ひきざん」をマスターした子どもなら、短期間のうちにくりさがり・くりあがりを一気に学べるドリルが登場しました。
■くりさがり・くりあがりのポイントは、2つの手順、つまり、「10になる数」と「10までのたしざん・ひきざん」を手順として活用することです。
■くりさがりではたしざんが、くりあがりではひきざんがそれぞれ鍵を握ります。したがって、たしざんを使うくりさがりの計算から始めると、子どもは楽しく計算練習できるようになります。
■たとえば、「13−8」の計算は次のように行います。まず、ひく数(右側)の8に着目します → 8を10の数にします→ 10の数にするのに必要な2とひかれる数(右側)の3をたして答えを出します。答えは5です……。こうして、子どもたちは手順に従ってスムーズにくりさがりの計算に取り組めます。
■(本書より)「2つの手順を覚えると『こっちからいくつもらって……』などといちいち考えずに答えが求められるので、気持ちに余裕が生まれます。復習や確認を繰り返しながらレベルアップを図ることができます。そして、意欲や自信につながり、計算の仕組みや暗算へスムーズに進むことができるでしょう」
■対象 : 子ども(幼児〜)、親、教育・保育・福祉・医療関係者など
■全4巻(第1巻「せん、かず・すうじ」は2021年12月発行、第2巻「10までのたしざん・ひきざん」は2022年12月発行、第4巻「とけい、かたち」は2024年発行予定)
【主な特徴】
◎子どもの好きなたしざんに着目した学習の流れ → くりさがりの学習からスタートし、くりあがりの学習へとスムーズにステップ・アップ
◎計算に慣れた時点で計算の仕組みについて考える構成 → 子どもが戸惑いやすい計算の仕組みが理解しやすくなる
◎「対面で学習する」ための具体的アドバイス → 親・大人と子が教え学び合える
◎親・大人が学習の手本を示し、サポートしながら学習を導けるよう、大切なポイント・心構えを写真とイラストでアドバイス → 目的・目標をしっかり共有できる
◎指導実績に基づくノウハウ・工夫がいっぱい
【目次】
くりさがり……P.15
くりあがり……P.27
20までのかず……P.45
こんなやり方・覚え方にも挑戦!……P.75
【体裁】 A4判 カラー 112ページ 定価1,100円(本体価格1,000円+税10%)
【発行】 12月20日発行 20日から全国の書店、オンライン書店で販売
■アマゾン■https://www.amazon.co.jp/dp/4991185939/
監修: 河野俊一[エルベテーク代表/医療法人エルベ理事]
【プロフィール】1996年、民間の教育機関エルベテーク設立。発達の遅れと課題をもつ子どものためのコースも開設し、現在に至る(川口/大阪/アメリカ)。
著書に『発達障害の「教える難しさ」を乗り越える』『自閉症児の学ぶ力をひきだす』(いずれも日本評論社)、『誤解だらけの「発達障害」』『子どもの困った!行動がみるみる直るゴールデンルール』(いずれも新潮社)など。2017年11月〜2018年1月、『教育新聞』(教育新聞社)にコラム(10回)を連載。講演会、研修会での講師多数。
編集・制作: 特定非営利活動法人 教育を軸に子どもの成長を考えるフォーラム[さいたま市の特定非営利活動法人(2017年設立)。「子どもの教育と医療」を主なテーマとして活動中]
https://www.education-in-ourselves.org