2025年07月14日17時30分 / 提供:DreamNews
統合防空ミサイル防衛(IAMD)は、敵の航空機、巡航ミサイル、弾道ミサイル、無人機など多様な脅威に対し、複数の防衛システムを連携させて一体的に対応する高度な防衛アーキテクチャである。レーダー、センサー、指揮統制システム、迎撃ミサイルなどを統合し、探知・追尾・迎撃の各段階をリアルタイムで協調させることで、空とミサイルの複合的な脅威に対し多層的な防衛を実現する。従来の個別防空から統合型への進化は、近年のハイブリッド戦争や高度化する攻撃技術への対応として不可欠な手段となっている。
技術的には、センサーのネットワーク化、AIによる脅威識別、自律的な判断支援システム、さらには指揮統制通信(C4ISR)との統合が進んでおり、柔軟かつ即応性の高い防衛体制の構築が目指されている。また、ミサイル迎撃手段も短・中・長距離の各層に分かれており、状況に応じて最適な手段を選択できる柔軟性が求められる。近年では宇宙・サイバー領域との連携や、モジュール化された機動型システムの開発も進行しており、全領域対応型の防衛ソリューションとして進化を遂げている。
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