2025年12月02日11時20分 / 提供:Digital PR Platform![]()
芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田 純)工学部の細矢直基教授(機械工学課程 機械動力学研究室)と東京都市大学(東京都世田谷区/学長 野城 智也)理工学部の矢作修一准教授(機械工学科 機械力学研究室)を中心とする研究チームは、気泡緩衝材の破裂音を音源として利用する、電力を必要としない新しい非破壊検査システムを開発しました。本システムは、ウェーブレット解析を用いて配管内部の異物位置をおよそ2%の誤差で特定可能であり、高価な装置や電力を必要とせず、可燃性物質が存在するような環境下でも安全に使用できる、低コストな非破壊検査手法として期待できます。
■背景:より安全で簡便な非破壊検査を目指して 非破壊検査(NDT: Non-Destructive Testing)は、構造物を破壊せずに健全性を評価する技術であり、配管、タンク、橋梁、機械などの保守に広く用いられています。従来の手法では、スピーカー、レーザー誘起プラズマ、火薬、電気スパークなどを音源として使用していますが、これらは高出力が必要で、可燃性物質が存在するような環境や狭所での使用に課題がありました。
こうした課題を解決するため、芝浦工業大学の細矢教授、東京都市大学の矢作准教授を中心とする研究チームは、身近な気泡緩衝材に着目し、安全かつ簡便な音響検査の可能性を探りました。
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