2025年12月03日11時30分 / 提供:Digital PR Platform![]()
~一人ひとり多様な腎癌に最適な治療を選ぶ時代へ~
横浜市立大学大学院医学研究科 泌尿器科学 軸屋 良介助教、蓮見 壽史准教授、理化学研究所生命医科学研究センター Todd Johnson研究員、中川 英刀チームディレクター、横浜市立大学大学院医学研究科 分子病理学教室 村岡 枝里香助教、藤井 誠志教授、愛知医科大学 病理診断学講座 都築 豊徳教授らは、岩手医科大学、秋田大学、がん研究会有明病院、日本医科大学、北海道大学、東京女子医科大学、東京科学大学、ソウル大学、アメリカ国立衛生研究所などとの国際共同研究により、病理検査において極めて多様なタイプが存在する腎癌を、遺伝子発現(遺伝子の働き方のパターン)に基づいて、詳細かつ正確に層別化(共通の特徴を持つ患者さんのグループに分けること)する新しい診断支援法を開発しました。
これまで、腎癌の診療では、多様な腎癌に対して、一律的な治療が行われることが多く、症例によっては十分でなかったり、過大治療となってしまったりすることが問題でした。今回の成果により、個々の腎癌に最も適した薬剤、手術ないし経過観察の方法を選択でき、その治療効果を高めることが可能となります。また、新薬の臨床試験においても「どの患者さんに効きやすいか」を事前に把握できるため、新薬開発が進みやすくなり、将来的に治療の選択肢が広がることが見込まれます。
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