2025年11月21日09時00分 / 提供:Digital PR Platform![]()
ヤマハ発動機株式会社*¹(以下、ヤマハ発動機)は、民間3者と連携し、長崎県五島市における吸収系ボランタリーカーボンクレジット(JVC)の創出と、森林事業者育成を含めた地域循環型ビジネスの実装を目指す共同事業「五島つながるカーボンクレジット(つなクレ)」事業を実施します。
それに基づき、ヤマハ発動機を含む民間4者と五島市は、11月20日に本事業に関する協定を締結しました。
本事業は、当社のほか、アイフォレスト株式会社*²(以下、iforest)、株式会社杣林*³(読み:そまりん、以下、杣林)、一般社団法人みつめる旅*⁴(以下、みつめる旅)の4者で実施します。
つなクレは、長崎県五島市・久賀島の未施業市有林約815haを対象に、森林保全と人材育成事業による地域経済循環を同時に実現しながら、ボランタリークレジットを創出する取り組みです。このボランタリークレジットは、国立大学法人九州大学都市研究センターが率いる一般社団法人ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム*⁵(以下、NCCC)により、CO₂吸収量および生物多様性の計測・評価を含み、国際的整合性を確保した基準による認証を受けて発行される予定です。
また、そのクレジット販売資金の一部を原資として、五島の森林管理企業による人材育成事業や森林コミュニティ活動を行い、地域の森林課題についてセクターを超えて関わりあう「森林関係人口」を創出していきます。
これらの活動を通じて、自然資本を活かした地域循環型ビジネスの構築と、脱炭素・地域創生の両立を目指します。
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「五島つながるカーボンクレジット」事業に関する協定の調印式
*1 ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市、代表取締役社長 設楽 元文)
*2 アイフォレスト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO 丸山 孝明)
*3 株式会社杣林(本社:長崎県五島市岐宿町松山、代表取締役社長 大戸誠一郎)
*4 一般社団法人みつめる旅(長崎県五島市武家屋敷、代表理事 遠藤貴恵)
*5 一般社団法人ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム(本会事務局:福岡県福岡市、理事長 馬奈木 俊介)
▼事業内容
(1)測る:産業用無人ヘリコプターによるレーザー計測と衛星データ、生物多様性評価による精密調査
ヤマハ発動機によるレーザー計測と、iforestによる生物多様性調査により、市有林の現状を可視化します。
(2)整える:10年スパンでの市有林整備と人材育成
五島市の地元に根ざした杣林が、段階的かつ低環境負荷の森林整備を担います。
地元人材雇用・育成や山林を活用し、林業を学びたい島外の人への体験事業も行います。
(3)活かす:ボランタリークレジット化による収益化
調査・森林整備で創出されたCO₂吸収量をもとに、ボランタリークレジットを発行し、企業などへ販売。収益を五島市と地域へ還元します。
(4)伝える:関係人口づくりと都市部への発信
森林施業を見える化し、都市部企業や関係人口と接続。PR・CSR活動・教育研修などを通じて、森の未来に共感する共創関係を築きます。
▼事業内容のスキーム
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▼4者共同事業者一覧
▼iforest:役割
①ボランタリークレジット創出・販売
②森林管理モニタリング
③生物多様性評価
▼杣林:役割
①森林管理計画の策定・見直し
②森林経営受託・施業
③林業人材雇用・育成
④五島市における森林関係人口の創出につながる活動
▼みつめる旅:役割
①広報およびPR活動
②森林関係人口の創出につながる活動支援
③ボランタリークレジット販売支援
▼ヤマハ発動機:役割
①産業用無人ヘリコプターによるレーザー計測および解析
②解析結果データの活用
③その他、地域課題解決に関すること
ヤマハ発動機は、自然の恵みに支えられて多くの事業活動を展開しており、2050年にカーボンニュートラルを目指す「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」を策定しています。当計画における重点取り組み分野の一つである生物多様性保全に関する取り組みとして、当社の技術や知見を活用し、ネイチャーポジティブおよびカーボンニュートラル推進に貢献することを目指しています。その中で、高度なレーザー計測・解析技術を用いた森林デジタル化サービス「RINTO(リント)」で、「カーボンクレジット」「森林保全」「林業DX」に資するサービスを提供しています。