2025年11月12日12時38分 / 提供:Digital PR Platform![]()
藤田医科大学(愛知県豊明市)医学部精神神経科学講座の岸太郎教授と岩田仲生教授、相生山ほのぼのメモリークリニック(名古屋市緑区)の松永慎史医師、南勢病院(三重県松阪市)の齋藤洋一医師は、アルツハイマー病※1の認知機能障害に対するリチウム※2の有用性を、系統的レビューとメタ解析※3を用いて検討しました。この研究により、現在医薬品として承認されている炭酸リチウムには、アルツハイマー病による認知機能障害の進行を抑制する効果がないことが明らかになりました。動物実験においては、現在医薬品として承認されていないオロチン酸リチウムのアルツハイマー病に対する有用性が示唆されていることから、今後ヒトを対象にしたオロチン酸リチウムのアルツハイマー病に対する臨床試験が実施されるかもしれません。オロチン酸リチウムは、日本だけでなく海外においても医薬品としては未承認であることに留意してください。
本研究成果は、米国International Behavioral Neuroscience Societyの学術ジャーナル「Neuroscience and Biobehavioral Reviews」(2025 in press)で発表され、併せてオンライン版が2025年11月11日に公開されました。
論文URL :https://doi.org/10.1016/j.neubiorev.2025.106458
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