2025年11月10日17時20分 / 提供:Digital PR Platform![]()
今回、中部大学 生命健康科学部作業療法学科の平山正昭教授らは、岩手医科大学医学部、岡山脳神経内科クリニック、福岡大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科などと共同で、食物繊維を多く摂取する日本人と、高脂肪で動物性たんぱくの摂取量が多い傾向があり、パーキンソン病の発生率が日本人の2倍近い台湾人の公開データから、生活習慣や環境要因が病気の発生や健康状態の変化に対する影響を比較する調査を実施。腸内細菌叢(腸内フローラ)のメタゲノム解析と、短鎖脂肪酸(SCFA)、ポリアミン、ビタミンB 群といった腸内代謝物を統合的に解析し、パーキンソン病による運動機能の障害やその進行度合いを客観的に評価する運動症状進行指標との関連を検証しました。検証の結果、日本人の腸内には台湾人に比べて腸内細菌のブラウティア菌やフィーカリバクテリウム菌などのSCFA 産生菌が相対的に豊富で、酢酸・酪酸、ポリアミン、ビタミンB群が保たれやすく、これらはパーキンソン病の進行指標と逆方向の関連を示しました。
1. 発表概要
食物繊維が豊富な日本型食(和食)は、腸内環境を整えてパーキンソン病(注1)のリスクを減らす可能性が示唆されています。しかし他の国の食事と日本型食を比較した研究報告は十分にはありませんでした。
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