2025年11月10日15時00分 / 提供:Digital PR Platform![]()
【産学官民連携】金沢区富岡エリアの移動課題の解決に向けて,地域と育てるまちのモビリティ
京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区,取締役社長:川俣 幸宏,以下 京急電鉄)と京急文庫タクシー株式会社(本社:横浜市金沢区,取締役社長:沼田 英治,以下 京急文庫タクシー)は,横浜市金沢区富岡エリアにおいて,2018年から横浜国立大学および横浜市と産学官連携で実証実験を進めてきた「乗合型移送サービスとみおか―と」(以下 本サービス)を,京急電鉄が代表となり富岡地域の町内会と共創し立ち上げたとみおかーと共創推進協議会として実装し,「横浜市みんなのおでかけ交通事業」を活用して,2025年12月1日(月)から本格運行いたします。
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車体ラッピングイメージ
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検討会の様子
<とみおか―と運行概要>
・運行方式 路線運行(2ルート)
※ルート上を自由に乗り降り(交差点等を除く)できます。
・取組主体 とみおかーと共創推進協議会
・運行日時 月曜日~金曜日 13時~20時台
(土日,祝日,年末年始やGW等の大型連休は運休)
・運 賃 大人300円,小人150円(大人1人につき未就学児2名まで無料)
※敬老パスの利用で半額,福祉パス・特別乗車券の提示で無料。
京急電鉄では,横浜市と締結した「京急沿線(横浜市南部地域)における公民連携のまちづくりの推進に関する協定書」,横浜国立大学と締結した「産学連携の協力推進に係る協定」に基づき,急勾配な坂道や狭あいな道路が多く,バス停や鉄道駅へのアクセスが容易でない地区があるなど,交通課題を抱えている横浜市金沢区富岡エリアにおいて,本サービスの実証実験を進めてまいりました。実証実験では,横浜市や,横浜国立大学のほか,地域の方々や様々な企業と連携し,利便性の向上を図りながらエリアに適した運行方式を検証いたしました。
5年にわたる実証実験の結果をもと地域と検討を重ねた結果,京急電鉄を代表とし,京急文庫タクシーも参画する「とみおか―と共創推進協議会」を企画運営者として,本サービスの実装が実現いたしました。運行車両のデザインにも地域の声を反映し,京急電鉄マスコットキャラクター「けいきゅん®」のカラーをイメージしたラッピングを施しました。
今後も京急グループでは,地域と共創して横浜市金沢区の富岡・能見台エリアの地域課題解決に取り組むとともに,エリアの価値向上を図ってまいります。
乗合型移送サービスとみおか―との運行について
1.運行概要
(1)運行区間
イ.藍ルート:京急富岡駅~富岡西4丁目・杉田9丁目~京急富岡駅
ロ.緑ルート:京急富岡駅~富岡西1~3丁目地区~京急富岡駅
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(2)運行日時 月曜日~金曜日 13時~20時台(土日・祝日・年末年始やGW等の大型連休は運休)(3)運 賃 大人300円,小人150円(大人1人につき未就学児2名まで無料)
※敬老パスの利用で半額,福祉パス・特別乗車券の提示で無料。
(4)時刻表
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※バス停はありません。京急富岡駅以外は,通過目安の時刻です。
(5)企画運営 とみおかーと共創推進協議会
※富岡第三地区連合町内会,富岡第一地区連合町内会,京急文庫タクシー,京急電鉄で構成
(6)運行車両 ワンボックス車両(10人乗)
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車体ラッピングイメージ
乗合型移送サービスとみおか―と実装までのあゆみ
1.2018年 ~地域交通課題の解決に向けた新しい交通システムの検討~
(1)実験目的 既存公共交通の機能補完によるサービスの検証
小型電動カートの安全性や社会的受容性の検証
(2)ルート
イ.急こう配な坂の移動を補助するルート
ロ.地形的制約でバス路線が運行できない道の公共交通機関までの補完機能を担うルート
(3)運賃 無償
(4)使用車両 小型電動カート(4人乗2台)
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電動小型低速車
2.2019年 ~乗用車によるオンデマンド運行を開始~
(1)実験目的 サービス形態の模索
事業化に向けた課題の洗い出し
住民参加による地域人材の活用へ意識醸成
(2)ルート
イ.グリーンスローモビリティの定時定路線での循環運行
京急富岡駅への移動や急勾配の坂道移動支援,路線バスの運行頻度が低い地域の保管機能を担うルート。
ロ.乗用車のオンデマンド運行
バス路線や鉄道駅までの補完的機能,買い物の移動支援を担うルート。
(3)運賃 無償
(4)使用車両 グリーンスローモビリティ(4人乗2台,7人乗2台)
普通乗用車(10人乗1台,4人乗1台)
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実験に使用した乗用車
3.2020年 ~運行範囲の拡大と手挙げによる自由乗降の導入~
(1)実験目的 運行形態の拡大と有償による需要の検証
(2)ルート
イ.路線定期運行 ※停留所での乗降から手挙げ乗降に変更。
・グリーンスローモビリティで,京急富岡駅や商店街から富岡西4丁目までへの移動を担うルート。
・乗用車で,京急富岡駅や急こう配な坂道,地域拠点への移動支援を担うルート。
ロ.フリーエリア運行
・京急富岡駅,能見台駅やスーパーマーケットに接続し,地域の移動支援を担うルート。
専用アプリ(最短15分前まで)または電話(最短60分前まで)での配車予約が可能。
(3)運賃 路線200円,デマンド300円
(4)使用車両 グリーンスローモビリティ(7人乗2台)
普通乗用車(10人乗2台,7人乗2台)
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アプリイメージ
4.2021年 ~朝夕の運行時間帯拡大と小児運賃・キャッシュレス決済の導入~
(1)実験目的 自立的運営モデルの構築
(2)ルート
利用ニーズをもとに,乗用車での坂道を中心としたコースおよび駅から遠い住宅地へのコースに集約。
(3)運賃 大人200円,小人100円
※キャッシュレス決済を導入。
(4)使用車両 普通乗用車(10人乗1台)
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実験に使用した乗用車
5.2022年 ~定額制導入と実用化を見据えた年間の需要把握~
(1)実験目的 自立的運営モデルの年間トライアル
(2)ルート
京急富岡駅を発着し,坂上の住宅地を中心としたルート。
(3)運賃 大人200円,小人100円
※定額制を導入(3,000円/月,2,000円/11回)。
(4)使用車両 普通乗用車(7人乗1台)
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実験に使用した乗用車
※車両デザインは,地域の子どもたちによるカーペイントをもとに,横浜国立大学の学生が作成。
参 考
1.京急電鉄×横浜市「公民連携のまちづくりの推進に関する連携協定」
2018 年7月に締結した,京急沿線の横浜市南部地域における暮らし,子育て,高齢化,交通,魅力づくり等の様々な課題の解決に向けて,実践による取り組みを推進しながら,新たな仕組みやサービスを創出し,地域の歴史や環境を大切にした,次世代につながる,住みたい,住み続けたい,訪れたいと思えるまちづくりの実現を目指す協定です。2024 年4月に3期目の協定延長を行いました。
<本連携協定に基づく取り組み>
(1)まちづくり指針の作成
富岡・能見台圏で地域の皆様とのワークショップや懇談会を通じて,まちづくりを進めるための指針「みんなの富岡・能見台 丘と緑のまちづくりIMAGE BOOK」を発行いたしました。
URL https://www.keikyu.co.jp/pdf/tomioka_handbook.pdf
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イメージブック
(2)住民コミュケーションツール「ホンネPOST」の導入
能見台エリアにおいて,2025年4月22日(火)からスマートフォンで手軽に匿名の手紙のやり取りができる,デジタルレターのコミュニケーションツール「ホンネPOST」を導入し,地域の方の声を聴き,まちづくり施策に生かす取り組みを実施いたしました。
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「ホンネPOST」フライヤー
(3)面白がる企画学校およびおかまち部活動の始動
2025年7月から8月にかけて,やってみたいをカタチにする全4回の参加型プログラム「面白がる企画学校」を実施いたしました。まちで活動したいけど不安があって,一歩を踏み出せていない方に,各分野の専門家によるプログラムを通じて,企画等を気軽に一緒に学び形にして,まちでの活動につなげる取り組みを行いました。
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「面白がる企画学校」フライヤー
(4)子どもたちの手形・足形アートによるラッピングバスの運行
2025年6月に,能見台エリアで事業を行う京急グループ9社(京急電鉄,京急バス,株式会社京急ストア,京急不動産株式会社,株式会社京急リブコ,学校法人京急幼稚園,京急文庫タクシー株式会社,株式会社京急メモリアル,株式会社京急アドエンタープライズ)および地域住民と共創して実施した能見台まちづくりイベントで,子どもたちが緑豊かでイチョウ並木がきれいな能見台のまちなみを描いた手形・足形アートを,10月からラッピングバスとして運行しています。
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バスラッピングデザイン
2.地域交通コンサルティング事業「地域モビリティプロデューサー」
京急沿線各地で沿線活性化や住みたい・住み続けたいまちづくりの一環として,地域交通の実証実験を手掛ける京急電鉄と,交通とまちづくりに関するコンサルタント業務を行うLocaliST株式会社(所在地:東京都千代田区,代表取締役社長:有吉 亮)が共同で実施するものです。2022年11月に箱根町が地域住民移動支援促進事業として,高齢者等の外出や健康増進,QOLの向上および地域コミュニティ強化を目的に,地域の移動支援として実証実験を開始した小量乗合輸送サービス「ハコモビ」へ協力しました。2024年10月には,品川区が区内の特徴である水辺や歴史,商店街など,区内の観光資源を有するエリアの地域活性化と低炭素型モビリティの普及を目指し実施した実証運行へ協力するなど,様々なエリアの移動や地域課題の解決に向けて支援・協力しています。
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グリーンスローモビリティによる品川区内での実証実験
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ハコモビ実証実験
3.京急沿線エリアマネジメント構想「newcalプロジェクト」について
(1)開始日 2024年3月14日(木)
(2)名称 「newcal(ニューカル)プロジェクト」
(3)名称由来 「New」+「Local」
新しいローカル(Local)のあり方を地域の方々と⼀緒になって生み出し,その地域ならではの新し
い魅力を発見(Newな発見)し,より多くの人に届けていく構想です。
「Local」のあり方が今後も注目される中,京急グループがその「新しいLocal」のあり方を,エリアマ
ネジメントによって見出していく意思も込めています。
また,「ニューカル」という響きは,「new culture = カルチャー」を感じさせ,その地域ならでは
の新しい文化を地域の方とともに生み出していく想いも込めています。
(4)目 的
「沿線価値共創戦略」において重視する,地域との連携を具体化する4つの共創活動の「組織化」「地域拠点整備」「MaaS整備」「モビリティ整備」の推進を通じた将来像として,デジタル基盤とともに沿線地域が一体となったサービス「EaaS(ENSEN as a Service)」の構築を目指します。
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