2025年10月28日11時20分 / 提供:Digital PR Platform![]()
玉川大学学術研究所長の小野正人教授と慶應義塾名誉教諭(慶應義塾横浜初等部非常勤講師)の相場博明先生が共同で報告した約30万年前のマルハナバチ化石についての成果が、日本古生物学会の国際誌『Paleontological Research』のオンライン版で公開されました。
慶應義塾名誉教諭(慶應義塾横浜初等部非常勤講師)の相場博明先生と玉川大学学術研究所長の小野正人教授は、約30万年前のマルハナバチ化石を報告しました。この化石は、2024年10月に行われた慶應義塾湘南藤沢高等部の理科授業(選択地学)中に、当時高校3年生の市川綾萌さんが岩石を割って発見したものです。その岩石は、栃木県那須塩原市にある「木の葉化石園」により、その敷地に分布する中部更新統の塩原層群の地層(30万年前)を掘り出し教材として提供されたものです。
発見した化石は、頭部以外のほぼ全体が保存されており、推定全長は24mmと大型であることから、マルハナバチの女王バチであることがわかりました。マルハナバチは、ミツバチ科の仲間で、世界から約260種、日本からは15種が報告されています。重要な花粉媒介昆虫で、ハウス栽培などの人工交配作業の代わりとして農業に大きな貢献をしています。また、丸い形と全身がふかふかした毛に覆われていることから「空飛ぶぬいぐるみ」とも呼ばれ、とくにヨーロッパでは人気の高い昆虫です。
[ 続きを読む ]