2025年08月05日13時05分 / 提供:Digital PR Platform
日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)のチタン薄板が、グレーチング国内トップシェアである株式会社ダイクレ(以下、ダイクレ)に採用され、今回、別府市より受注に至りました。
大分県別府市の温泉郷(別府八湯)では、単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉の7 種類の泉質が確認されています。それぞれの泉質により、効能や湯ざわりが変わってきますが、金属に与える影響も異なります。単純泉・ナトリウム泉などpH が4.0 程度の温泉は金属に与える影響は小さいのですが、硫黄泉などpH2.0 といった酸性温泉になると、温泉にはつきものの、絶えず発生する水蒸気や成分由来の塩化物等の浮遊粒子に加えて、強腐食性の硫化水素のような酸性ガスが温泉水とともに湧出する場合があり、金属材料には苛酷な環境です。大分県別府温泉においても、そこかしこから、特に高温の蒸気からなる湯けむりが立ち上る箇所があり、そこに設置された鋼製グレーチングは、防錆のための亜鉛めっきが施されていても、鋼材の腐食が著しく進む状態に置かれています。
この状況を別府市と共有し、チタンが強酸性泉においても優れた耐食性を示すことをご理解いただいたうえで、腐食が厳しい箇所の鋼製グレーチングをチタン製に切り替える協議を進めてまいりました。街づくりにおける安全性の確保はもとより、業者や職員による現地確認の負荷軽減にも繋がる方向性が確認出来たことから、受注に至りました。
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