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サーマルリサイクル発電事業用の内部循環流動床ボイラを台湾で初受注

2025年07月09日11時00分 / 提供:Digital PR Platform

川崎重工は、台湾のエンジニアリング会社である富台エンジニアリング社(台湾・台北市)より、台湾高雄を拠点とし、廃棄物処理を中心とした様々な事業を展開する銘福集団向けに、内部循環流動床ボイラ(KCFB®)※1を受注しました。本製品は、自動車破砕残渣(以下、ASR)※2を主燃料とし、廃プラスティックおよび廃布を混焼するサーマルリサイクル発電※3事業用となっており、台湾でのKCFB®の受注は初めてとなります。2026年12月に出荷予定です。

本製品は、ASRを初めて燃料として活用し、毎時34トンの高温・高圧蒸気を供給します。ASRは腐食性の高い塩素分を多く含み、燃料としての活用が課題となっていた中で、本製品はその課題を解決すると共に、サーマルリサイクルによる循環型発電事業の実現に寄与します。

当社のKCFB®は、廃プラスティックなどの高発熱量、高濃度塩素燃料のほか、木くずやスラッジなどの様々な廃棄物を燃料として利用することができます。本製品は、流動床部を二重仕切壁で燃料を効果的に燃焼させるゾーン(燃焼セル)と熱回収を効率的に行うゾーン(収熱セル)に区別しています。収熱セルに設置した層内伝熱管(層内蒸発器管・層内過熱器管)により、層温度を適正に保つことができるため、幅広い燃料に対し安定した流動床燃焼が可能です。また、二重仕切壁により収熱セルへの腐食性ガス流入を防止することで、ASRなどの腐食性の高い塩素分を多く含む廃棄物による層内過熱器および層内蒸発器の腐食を抑制します。こうした当社独自の技術によって取扱いが難しい廃棄物等から効率的にサーマルリサイクルを実施し、高温・高圧蒸気による高効率発電と長期間の安定運転を実現しています。今回の受注は、当社が納入した国内外の実績に基づくKCFB®の運転実績に裏付けられた高い技術力と安定運転への信頼性が評価されたものです。

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