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新規ポリマー結合型抗がん剤TXB-001が心毒性リスクの低減につながる可能性を確認

2025年07月07日12時05分 / 提供:Digital PR Platform

東京慈恵会医科大学疼痛制御研究講座の野中美希特任講師、上園保仁特任教授は東レ株式会社との共同研究により、アンスラサイクリン系抗がん剤※1であるピラルビシン(THP)にポリマーを結合した抗がん剤(コード名:TXB-001)が、既存のアンスラサイクリン系抗がん剤に認められる心毒性(心機能への悪性の副作用)※2を顕著に低減することを、非担がんマウス※3を用いた試験において確認しました。TXB-001は、既存薬と比較して心臓のアンスラサイクリン濃度および蓄積性が低く、この特性が心毒性の低減に関与していると考えられます。今後は、担がん動物モデルでのTXB-001の心毒性の有無を精査し、非臨床段階におけるProof of Concept(POC)※4の確立を目指します。特に治療薬の少ない難治性がんや、心毒性の影響を受けやすい小児・AYA世代※5のがん治療において、有望な新たな選択肢となることが期待されます。
この研究成果は2025年5月6日にCardiovascular Toxicologyに掲載されました。

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