2025年06月02日14時05分 / 提供:Digital PR Platform
駒澤大学(東京都世田谷区、学長:村松哲文)総合教育研究部自然科学部門の仲田資季准教授と自然科学研究機構核融合科学研究所の彌冨豪特任研究員の研究チームが、流れや渦が複雑にもつれ合う「乱流」に関する物理学の新たな研究成果を発表しました。
私たちの身の周りから地球の海洋や大気の流れ、そして宇宙に至るまで、物質の流れや渦が複雑にもつれ合う「乱流」は、自然界のさまざまな現象に関わっています。これまでの研究では、流れや渦が持つエネルギーに着目されてきました。
仲田准教授らは今回、原子核や素粒子といった極微の世界の運動法則を描きだす量子力学の理論で活用される情報量(情報エントロピー)やその数学的記述法に着想を得て、乱流のなかで巻き起こる渦どうしの相互作用の仕組みを読み解く手法を考案しました。太陽などの恒星をかたちづくる「プラズマ」と呼ばれる物質の乱流を「情報量の視点」で解析することで、新しい乱流の状態が発見されています。
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