2025年06月05日14時00分 / 提供:Digital PR Platform
〜木原博士以来収集された在来品種の育種活用へ〜
横浜市立大学木原生物学研究所 清水健太郎客員教授(チューリッヒ大学 進化生物・環境学研究所長・教授兼任)および京都大学農学研究科 那須田周平教授、国際農林水産業研究センター岸井正浩主任研究員らの研究グループは、高精度のゲノム情報と最新の解析手法を用いて在来品種*1を中心とするアジアのコムギ交配系統の黄さび病抵抗性(図1)を解析し、特にヒマラヤ山脈南側の地域の在来品種のゲノムに黄さび病抵抗性を司る領域があることを解明しました。この発見により、栽培品種にはない遺伝的多様性を持つアジアの在来品種の有用性が示されました。本研究で得られた知見を育種に応用することで、気候変動下においても病害に強いコムギの作出が可能となり、食料の安定供給に貢献できるものと期待されます。
本研究成果は、国際科学誌「Theoretical and Applied Genetics誌」に掲載されました(日本時間2025年6月5日14時) 。
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