2025年05月30日10時01分 / 提供:Digital PR Platform
藤田医科大学(愛知県豊明市) 医学部内分泌・代謝・糖尿病内科学 藤沢治樹講師、椙村益久教授、鈴木敦詞 教授、医科学研究センター システム医科学研究部門 宮川剛教授、大学院医療科学研究科 レギュラトリーサイエンス分野 毛利彰宏教授らの研究グループは、慢性低ナトリウム(Na)血症のモデルマウスを用いて、行動解析や脳各部位の神経伝達物質の解析を行いました。この結果、慢性低Na血症により、不安様行動が増強すること、さらに、そのメカニズムとして、扁桃体※1のモノアミン※2神経活動の変化が関与していることが明らかになりました。さらに、慢性低Na血症を治療することにより、不安様行動も軽減されることが示されました。これらの成果は、慢性低Na血症の診療においてQOL(生活の質)に着目した新たな視点をもたらすとともに、神経精神症状に対する新たな治療法の開発に寄与することが期待されます。
本研究成果は、米国の学術ジャーナル「Molecular Neurobiology」で発表され、併せてオンライン版が2025年5月14日に公開されました。
論文URL : https://link.springer.com/article/10.1007/s12035-025-05024-y
[ 続きを読む ]