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酸素原子のわずかな「ズレ」で磁石を反転――強磁性ワイル酸化物「単層」における高効率磁化反転で低消費電力磁気メモリへ道を拓く――

2025年05月14日14時12分 / 提供:Digital PR Platform

発表のポイント

ワイル半金属と呼ばれる特殊な単結晶酸化物の薄膜でできた磁石「SrRuO3(SRO)」において、「磁石単層に直接電流を流すだけでN極とS極(磁化の向き)が反転する」という特異な現象を観測しました。
薄膜内の酸素原子のわずかな「ズレ」により、電流を流すと磁石内部に大きなスピン軌道トルク(SOT)という力が働くことがわかりました。これにより、高品質のSRO単層膜で世界初の磁化反転を従来技術のわずか10分の1の電流密度3.1×106 A cm-2(断面の幅を数10 nmと仮定した場合、10μA(10-6 A)以下の電流に相当)で実現しました。

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