2024年12月18日14時05分 / 提供:Digital PR Platform
麻布大学大学院・獣医学研究科の中村月香修士課程学生(研究当時、現在:東京農工大学/国立精神・神経医療研究センター博士課程学生)、同大学獣医学部・介在動物学研究室の菊水健史教授、国立遺伝学研究所・マウス開発研究室の小出剛准教授らは、日本産野生由来のマウス系統(MSM/Ms)を用いて、他者の情動を検知する「情動伝染」という機能には嗅覚情報だけではなく視覚情報が不可欠であることを明らかにしました。
「情動伝染」とは、ある個体の情動が別の個体へと伝染する現象のことです。これは、共感性の最も核となる現象であると考えられており、ヒトのみならず、マウスやイヌなど多くの動物種で観察されています。
マウスは本来「嗅覚」でのコミュニケーションが主要であり、匂いを用いて情報のやりとりをしていると考えられていますが、情動伝染においては何を手がかりに他者の情動情報をキャッチしているのかは明らかになっていませんでした。
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