2025年12月15日11時00分 / 提供:@Press![]()
海上技術安全研究所(以下、当所)では、船舶や海洋構造物の建造時の接合施工法の一つである、構造用接着剤による接合技術に関する研究に取り組んでいます。また、長期にわたり海上で運用される構造物は過酷な腐食環境下に曝されているため、腐食によって船体や構造物の健全性が損なわれることが無いよう、腐食のメカニズムやモニタリング技術に関する研究を進めています。
接着接合は溶接に比べて簡便で特別な資格を必要としない施工法として注目されていますが、施工管理に不備があると本来発揮すべき安全強度を発揮できないことが言われています。そこで、特に造船分野において電路金物や補強部材を壁面に接着接合するシチュエーションを想定して、材料の異なる数種類の部材を構造用接着剤により接着施工する様子を、模型実験として公開します。
船舶は海水中で腐食が進行する鋼材により建造されており、長期間、強度を維持するためには適切な防食や腐食の進行評価が不可欠です。また、腐食環境中では金属疲労も加速されます。当所において取り組んでいる腐食評価に関する研究紹介や、防食塗装の劣化促進のための試験装置及び長期腐食疲労試験装置を紹介するとともに、関連する試験事例・技術について説明します。
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