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犬と猫のがんに対する新しい免疫療法を費用補助付きの獣医師主導臨床試験として開始

2025年11月28日10時00分 / 提供:@Press

公益財団法人日本小動物医療センター(所在地:埼玉県所沢市、代表理事:白石陽造)は、最先端の免疫療法である抗PD-1抗体を用いた犬と猫の難治性腫瘍に対する獣医師主導臨床試験(犬は2019年5月より、猫は2025年8月より実施中)を実施しています。このたびは、難治性腫瘍に苦しむ犬猫とその飼い主を支援するため、公益事業の一環として、国内初(当財団調べ)となるがん治療に関する診療費の補助を行います。これにより、経済的な理由で治療を諦めていた飼い主様へ新たな希望を提供します。

近年、獣医療の進歩によりペットの寿命が延びる一方、高齢化に伴う悪性腫瘍全般の発症が増加しています。また犬の約54%、猫の約38%が悪性腫瘍が原因で亡くなっており、人と同様に死亡原因の第1位となっています(※1)。とくに、口腔内メラノーマ、扁平上皮癌をはじめとした難治性腫瘍に対しては有効な治療法が限られており、新たな治療法の開発が急務とされています。一方、ヒト医療では抗PD-1抗体をはじめとした免疫チェックポイント分子阻害による免疫療法は、画期的な治療法として進行期のがん患者に対しても標準治療として用いられていますが、人用製剤の犬や猫に対する効果は認められません。また一般に使用可能な犬用と猫用に開発された製剤はありません。
本取り組みでは、山口大学共同獣医学部で開発した犬用抗PD-1抗体と猫用抗PD-1抗体が、難治性腫瘍の犬と猫に対して効果があるかどうかを検討する臨床試験を提供します。とくに猫用PD-1抗体の臨床試験は世界初の試みとなります。

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