2025年08月25日11時00分 / 提供:@Press
芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田 純)システム理工学部の大谷 拓也准教授(人間ロボットシステム研究室)、早稲田大学(東京都新宿区/総長 田中 愛治)理工学術院の高西 淳夫教授と富士通株式会社(神奈川県川崎市中原区/社長 時田 隆仁)は、量子コンピューターを活用してロボットの姿勢を効率的に制御する新手法を開発しました。
具体的には、複数の関節を持つロボットの「逆運動学計算」(目標位置に到達するための関節角度の計算)を、量子技術を活用して効率的かつ高精度に解くことに成功しました。理化学研究所と富士通が共同開発した64量子ビットの実機検証で、その有効性を確認しました。
ロボットの各部(リンク)の向きや位置を量子ビットで表現し、親関節の動きが子関節に影響する構造を量子もつれで再現することで、従来の古典的手法と比べて必要な計算回数を大幅に削減できました。量子コンピューターの実用化が進めば、リアルタイム制御や複雑な動作が求められる次世代ロボット開発への貢献が期待できます。
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