2025年08月25日09時00分 / 提供:@Press
夏の熱中症や冬のヒートショックによる死亡事故が後を絶たず、実は住宅内で起きるケースが増加しています。熱中症の38%が住宅内で発生し、家庭内でのヒートショック死は交通事故の2倍以上(※)。そんな中、「室温」と「健康・寿命」との関係に注目が集まっています。
一般社団法人 日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)中部北陸支部では、一般生活者向けの啓蒙活動として、こうした問題に警鐘を鳴らし、健康寿命を守る「断熱の力」について学ぶ無料セミナーを2025年9月7日(日)に愛知県・大口町民会館にて開催します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/518710/LL_img_518710_1.png
9/7大口町開催
■家の中が危ない。高齢者を襲う“見えないリスク”とは
住宅内の温度差による事故は、見過ごされがちですが非常に深刻です。例えば浴槽での溺死、和室や玄関などのわずかな段差による転倒・転落も年々増加しており、段差による転倒死の約74%が“同一平面内”=家の中で発生しています(※)。こうした事故の背景には、寒さによる筋力・神経機能の低下、そして温度差による血圧や心臓への負担があるとされており、「家の寒さ・暑さ」が命に直結する問題となっています。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/518710/LL_img_518710_2.png
不慮の事故死亡数
■「断熱=健康」の根拠
住宅の断熱性能と健康状態の関連については、さまざまな調査・研究が明らかにしています
・室温18℃未満の家で暮らす人は、血圧・心電図・コレステロール値に悪影響(※)
・室温18℃以上の住まいでは転倒事故が減少 ※グラフ1 (※)
・高断熱住宅に改修後、血圧が有意に低下したという報告も ※グラフ2 (※)
・暖かい住まいで暮らす人は、自立生活期間が平均3年長い (※)
(※) 出典 ぎふの木ネットフォーラム伊香賀俊治氏講演資料
世界保健機関(WHO)も「室温18℃以上」を健康の国際基準と明言しており、住まいの温度管理は“快適性”の問題ではなく、“命を守るインフラ”といえる時代になっています。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/518710/LL_img_518710_3.png
グラフ1
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/518710/LL_img_518710_4.png
グラフ2
■無料セミナー開催:断熱の力で命を守る住まいづくりを学ぶ90分
こうした背景を受け、一般社団法人 日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)中部北陸支部では、『住まいが寿命を左右する!熱中症もヒートショックも防ぐ「断熱」の力』と題した無料セミナーを大口町民会館にて開催いたします。当日は、住まいの環境と健康・寿命の関係性を長年研究してきた慶應義塾大学名誉教授・伊香賀 俊治氏をお招きし、国内外の研究データをもとに、分かりやすく解説いただきます。
【講師プロフィール:伊香賀 俊治氏】
慶應義塾大学名誉教授/一般財団法人 住宅・建築SDGs推進センター 理事長
健康と建築の関係性を専門に研究し、「冬季の室温と高齢者の健康リスク」や「住環境とQOL」など多くの国の研究事業を牽引。国土交通省・厚生労働省の委員も歴任。現在は「健康長寿住宅」推進の第一人者として全国で講演活動を行う。
【セミナー概要】
日時 : 2025年9月7日(日)10:00~11:30(受付開始 9:40~)
会場 : 大口町民会館 2階 町民ホール
参加費: 無料(事前予約制)
主催 : 一般社団法人 日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)中部北陸支部
後援 : 愛知県丹羽郡大口町
予約 : WEB / https://reform-kai.com/event/250907seminar/
電話 : 0587-51-0080(株式会社ラ・カーサ・江南店)
【プログラム】
1. 基調講演:住まいの冬と夏の環境と健康との関係
登壇:伊香賀 俊治 氏
(慶應義塾大学名誉教授/一般財団法人 住宅・建築SDGs推進センター 理事長)
2. 命を守るひと部屋を──「ひと部屋断熱」先行実証モデルの紹介
登壇:矢島 一 氏(ジェルコ理事/奈良県 株式会社スペースマイン代表)
3. 断熱リフォームって何するの?健康に住まうための快適への第一歩
登壇:田中 博規 氏(ジェルコ中部北陸支部/株式会社ラ・カーサ)
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press