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非同期で進化する台帳型連合学習をオープンソースとして公開―オンプレミス型AIエージェントとの柔軟な連携も視野に

2025年08月26日11時30分 / 提供:@Press

株式会社Rosso(ロッソ 東京都渋谷区、代表取締役:川畑 和成、以下:Rosso)は、台帳型連合学習(特許出願中)を開発し、フレームワークをオープンソースとして公開しました。台帳型連合学習は、完全非同期な連合学習(※)を実現し、複雑な実装が必要な従来型連合学習と比べ、非常にシンプルな実装で、導入コストが低いのが特徴です。

▼オープンソースのリンク
・サーバーアプリ『conlai』
https://github.com/rosso-ai/conlai
・クライアントフレームワーク『pyConLAi』
https://github.com/rosso-ai/pyConLAi

※連合学習とは、データが複数拠点に分散している状態からAIを作る仕組みを指します。従来の機械学習とは異なり、学習時にデータを1か所に集めないことが特徴です。個々で所有しているデータを中央サーバーに送る必要がないため、個人情報などプライバシーに関わるデータや拠点外部に持ち出したくない機密情報を保護しながら、データを活用することが可能です。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/445609/LL_img_445609_1.png
従来の連合学習と台帳型連合学習の違い

【背景】
従来の連合学習は既存のAIサービスに組み込みたくても、実装の困難さ、及び複雑なネットワーク構成を求められてしまい、導入のハードルが高くなりがちでした。Rossoの台帳型連合学習はサーバー側に必要最低限の機能しか存在しないため、どのようなAIサービスにおいても導入しやすい構造となっています。

台帳型連合学習フレームワークをオープンソースとして公開したため、誰でも容易に台帳型連合学習を試すことができます。昨今、機密データをクラウドサービスへ出さないローカルLLMやSLMといったオンプレミス型AIエージェントの需要が高まっていますが、台帳型連合学習は連合学習の機密データを外部に出さないというメリットをそのまま保持しており、特にエッジ端末で動作するSLMと台帳型連合学習の組み合わせは、非常に相性の良いものとなっています。

【台帳型連合学習の特徴】

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/445609/LL_img_445609_2.png
台帳型連合学習の特徴

1. 各クライアントが完全非同期で学習可能
従来の連合学習はサーバー側で学習モデルを集約するため、サーバー、クライアント間で全て同期処理が必要でしたが、台帳型連合学習では各クライアントがトリガーとなり更新処理を行うため、完全非同期を実現しています。

2. 柔軟なネットワーク構成が実現可能
台帳型連合学習において、サーバー側はリポジトリ機能のみを持ち、クライアント側で最新モデルの取得、更新処理を行う仕組みのため、柔軟なネットワーク構成が実現可能となっています。分散型の連合学習でありながら、P2Pといった複雑なネットワーク構成は不要となります。

3. データはクライアント側で保持した状態で学習が可能
もちろん連合学習であるため、学習データはクライアント内で保持します。秘匿データをサーバーへ送る必要はありません。

【台帳型連合学習ソフトウェアをオープンソースとして公開へ】
連合学習をより普及、発展させるため、台帳型連合学習を実現するサーバーソフト、及びクライアントフレームワークを、オープンソースとして公開しました。

・サーバーアプリ『conlai』 - https://github.com/rosso-ai/conlai
各クライアントが接続するサーバーアプリは、リポジトリ機能を有しています。AGPLv3ライセンスです。

・クライアントフレームワーク『pyConLAi』 - https://github.com/rosso-ai/pyConLAi
クライアントフレームワークはPyTorchがベースとなっていますが、将来的にはTensorFlow、ONNX等にも対応していく予定です。Apacheライセンスとなっており、既存のAIサービスへ組み込みやすいフレームワークとなっています。

LLM学習への適用方法といった具体的な使い方やフレームワークの更新状況を情報発信していくと同時に、オープンソースとして公開することで、よりプロダクト運用に適したオープンソースソフトウェアを目指して、サーバー、クライアントともにバザール方式による開発を行っていきます。

【今後の展望】
現在、台帳型連合学習技術とAIカメラ技術を統合させたクラウドサービスを開発中です。その他にも台帳型連合学習技術はあらゆるAIサービスに対応できると考えており、今後も応用できる幅の視野を広げて、検討・調査を進めていきます。
詳細につきましては、当社までお問い合わせください。

Rossoは世界中のAIがネットワークに接続される未来を目指していきます。

【株式会社Rossoについて】
Rossoは2006年の創業以来、webアプリケーション開発、インフラ構築、AI/機械学習の各分野で技術支援を行ってまいりました。近年では「サクッとAI、サクッとクラウド」や「超解像OCR」などDX推進サービスをリリース、2024年より東証プライム上場企業である株式会社CAC Holdingsのグループ傘下となりました。今後も技術提供にとどまらず、クライアントビジネスの成功に向けベストプラクティスを提供いたします。

▼Rosso事業・サービス内容
・サクッとAI https://www.rosso-solution.com/ai
・サクッとクラウド https://www.rosso-solution.com/cloud
・受託開発(AI/機械学習、webアプリケーション、インフラ構築・運用)
・AI/機械学習ソリューション提供(自然言語処理、画像/映像処理、深層学習)
・システムエンジニアリングサービス(SES)

【会社概要】
社名 : 株式会社Rosso
代表 : 代表取締役 川畑 和成
所在地: 〒150-0047 東京都渋谷区神山町7-12 グランデュオ神山町5F
設立 : 2006年
資本金: 1億円
URL : https://www.rosso-tokyo.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社Rosso 広報部
〒150-0047 東京都渋谷区神山町7-12 グランデュオ神山町5F
ホームページ: https://www.rosso-tokyo.co.jp/
E-mail : koho@rosso-tokyo.co.jp
TEL : 03-6427-9037

詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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