2025年08月06日14時30分 / 提供:@Press
自転車の正しい利用方法や安全・安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する「自転車の安全利用促進委員会」と「一般社団法人自転車協会」は、2025年7月31日(木)かしはら万葉ホールで行われた『令和7年度 学校安全教室推進事業交通安全教室講習会』(主催:奈良県教育委員会主催)にて、自転車通学指導セミナーを実施し、奈良県の幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教職員約70名が参加しました。
奈良県の小学生における自転車事故の状況を見ると、中学年になると事故件数が増加し、歩道上での事故も発生しています。また、当委員会調査の通学時の1万人当たりの自転車事故件数については、中学生が全国47都道府県中ワースト23位(前年は35位)と増加傾向にあり、高校生はワースト40位と事故件数は減少しているものの、第一当事者の割合はワースト17位と増加しています。
講師の遠藤 まさ子氏(自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト)は、自転車の安全性、自転車を取り巻く法律、リスク予測・技術力の向上などの自転車通学指導のポイントを挙げ、全国で実施されている取り組み事例を具体的に紹介しました。また、事故を減少させるポイントとして「学校、家庭、子ども同士だけでなく、地域の第三者の存在も重要です。周囲の協力が事故防止にも効果的です。」と述べました。さらに、2026年4月より施行予定の16歳以上を対象とする「青切符制度」についても解説。「ながらスマホ」による自転車事故の件数やその危険性を紹介し、実際の映像を通じてそのリスクを体感できる動画も紹介しました。
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