【編集長から】ノンフィクション作品『女帝』とその後の文藝春秋の記事で学歴詐称を何度指弾されても、小池都知事は一向に傷付く様子がありません。キャスターから政治家へ、日本新党から自民党へ、衆院議員から都知事へ。常に時流を読み、敵をつくり出し、ワンフレーズで世の中の流れを一気につかむ。最適解を天性の政治的カンで弾き出しつつ、その実大きな何かを生み出したわけではない――。つかみどころのないこの女性政治家の力の源泉と向かう先を、ノンフィクション作家の広野真嗣氏が読み解きました。題して「劇場型政治家・小池百合子の最終章」です。(長岡)