2024年06月12日17時40分 / 提供:PR TIMES
【編集長から】今年の6月4日で天安門事件から35年。中国政府が一切許さないため、取材活動を含めた追悼の動きは大陸から排除され、もはや遠く離れた海外でしか行えなくなりました。その一方で、中国共産党は国外での影響力拡大を静かに進めています。今週号の特集「姿なき侵略者・中国」でニューズウィークのディディ・キルステン・タトロウ記者が報じていますが、中国はカリブ海の小国アンティグア・バーブーダに自国が仕切る経済特区を設置。アメリカの裏庭に位置するこの島国が戦略的要衝と化す、と米南方軍司令部が警戒しています。特集は、ニューヨークの多文化パレードへの中国の浸透ぶりをルポしたタトロウ記者のもう1つの記事も掲載しています。中国が35年前に民主化と自由化を拒絶したのは必然で、当時の指導部は世界に影響力拡大を図る現在の中国の姿を思い描いていたのでしょう。(長岡)
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