2025年06月12日11時45分 / 提供:PR TIMES
- 多様性の低下、酪酸産生菌属の低下、男女の違いを確認 -
順天堂大学の浅岡大介教授(※1,2,3)、大草敏史特任教授(※2,3)、佐藤信紘特任教授(※2,3)らのグループは、順天堂東京江東高齢者医療センター 消化器内科に来院された高齢者の男女(398名)を対象に、サルコペニア患者と非サルコペニア患者の腸内細菌叢を解析しました。男性のサルコペニア患者では、腸内細菌叢の多様性が低下し、酪酸産生に関与する細菌群の占有率が低下していることを確認しました。これらの細菌群は、筋力関連の指標と正の相関関係が認められたことから筋機能の低下に関係する可能性が示唆されました。一方、女性サルコペニア患者ではこの関連性が観察されず、男女で腸内細菌の筋肉への影響が異なる可能性が考えられました。これらの結果から、腸内細菌叢の制御がサルコペニア予防に繋がる可能性があり、食生活など腸内細菌叢のケアの重要性が示されました。本研究はNutrients誌のオンライン版に2025年5月21日付で公開されました。
※1:順天堂大学医学部附属 順天堂東京江東高齢者医療センター 消化器内科
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