2024年08月19日16時15分 / 提供:PR TIMES
順天堂大学医学部附属練馬病院メンタルクリニックの八田耕太郎 教授を含む共同研究グループは、オレキシン受容体拮抗薬スボレキサントによるせん妄予防の第III相試験の成果を報告しました。高齢化社会の進行とともに益々増加するせん妄に対して、スボレキサントによる発症抑制の第III相試験は世界初で、全国50施設が参加しました。その結果、スボレキサント投与によりせん妄の発症は低い傾向が認められましたが、プラセボに対して統計的な有意差は認められませんでした。しかしながら、追加解析の結果、特に手術や治療の妨げとなって問題になる過活動型および混合型せん妄は、スボレキサント投与により発症が低い結果でした。この点は、今後の実臨床に大きな影響をもたらすと見込まれます。本論文はJAMA Network Open 誌のオンライン版に2024年8月16日付で公開されました。
[ 続きを読む ]